日本映画界期待の俊英・坂下雄一郎監督待望の最新作で、アラフォー女子たちが20年の時を経てアイドルグループ“ピンカートン”再結成を目指す『ピンカートンに会いにいく』が2018年1月20日に公開される。1月10日、完成披露試写会イベントが行われ、坂下雄一郎監督のほか、内田慈、松本若菜、山田真歩、水野小論、岩野未知、小川あん、岡本夏美、柴田杏花、芋生悠、鈴木まはな、田村健太郎と11人の出演陣が登壇した。
イベントでは、“伝説の5人組アイドル=ピンカートン”の再結成時を演じた女性主演陣5人(内田慈、松本若菜、山田真歩、水野小論、岩野未知)が、主題歌Revolution now(作詞/作曲 池永正二)をライブで披露。一度聴いたら誰もが魅了され、口ずさんでしまうキャッチーな主題歌のメロディに加え、ポップでキワドイ(?)ステージ衣装にも大歓声が上がった。
登壇者コメントの抜粋は以下の通り。
■主題歌を劇中衣装でライブステージでダンスと共に披露後
内田:(ライブ終了後)この曲で紅白出場狙ってます(笑)今日はご来場頂きありがとうございます。ライブの時、若菜ちゃん(松本さん)にマイクが当たってしまって、マイク壊れてしまったと思ったのですが、大丈夫だったみたいで良かったです。
松本:このサプライズ演出(ライブ披露)の為に、年末3日かけて練習しました。でも少し失敗してしまって…悔しいです!
山田:新年早々、沢山のお客様にご来場頂きありがとうございます。ライブ、練習した甲斐がありました!
水野:ライブを盛り上げて下さった今日の皆さんは、私にとって心に残るお客様です。ありがとうございます。
岩野:私は役者なので、人前で歌と踊りを披露するのは初めてで緊張しました(笑)でも楽しかったです。
田村:再結成ライブ、見たい見たいと思って今日駆けつけましたが、トイレに行っていたら終わってしまっていて(笑)最後のイントロだけ聞こえました。ほんとに、再結成ライブやったんすね!
(MCに『田村さん、大変なもの見逃しましたね!』と突っ込まれ、場内笑)
■作品の設定の様に20年振り等でもう一度会ってみたい人やもう一度してみたいこと(10秒でというMCからのフリで)
内田:20年前の自分に勉強しろ!と言いたい。
松本:正月、箱根駅伝等を見ていてチームの良さを感じていたので、やっぱり今日の再結成が本当に楽しかったです!
山田:ないです(場内笑)でも、色んなことを教えてくれたおばあちゃん、にはもう一度会いたいです。
水野:保育園、小学校と一緒だった、不思議なキャラクターのうららちゃん。
岩野:携帯、SNSが無い時代、電話は公衆電話、そんな時代の恋愛がしたいです(笑)
田村:小学校の同級生、松本君!
小川:幼稚園で好きだった男の子です。今、どんな感じになっているのかなと(笑)
岡本:小学校時代所属していた合唱部で賞を取った瞬間をもう一度!
柴田:バク転が出来ていた頃の自分。もう一度回ってみたいです!
芋生:10年空手をやっていたのですが途中で辞めてしまって。あの時の自分に戻ってもう一度空手をですね!
鈴木:中学の時のスキー教室で、自分は結構出来るなと感じて(笑)スキーをしている自分ですね。
坂下監督:もっと運動しておけば良かったなと(笑)最近、身体が痛いので。(場内笑)
■作品で演じた役どころ/完成披露を迎えた作品への想いについて
内田:実は元アイドル役が凄く多いんです、こう見えて(笑)多分、5~6作。ちょっと旬を過ぎた感じがそのキャスティングの理由かと(笑)ただ、今までは一人で元アイドル役でしたが、今回は仲間がいて心強かったです。この作品については、想いが溢れ過ぎるくらい沢山あって…。チラシのイメージで、“コメディですか?”と聞かれることが多いのですが、“コメディ”とは言いたくない自分がいて、崖っぷち感や色んな事が上手く行かない時の気持ちは老若男女、共通と思うので、そこを共有して楽しんで頂ければ嬉しいです。
松本:思い描いていたアイドル像とはちょっと違って、自分は年齢を重ねた等身大の元アイドルという気持ちで演じました。むしろ若手時代のピンカートン・メンバーの掛け合いがリアルで(他のアイドルの悪口とか)、こんなアイドルほんとにいたら怖いなと(笑)ウィットに富んでかつ辛口なユーモアに溢れた坂下監督のこの作品、世界観が大好きです!感情移入できるキャラクターが必ずいると思うので、そこも楽しんで頂ければ嬉しいです。胸を張って世に送り出せる作品になりました。
山田:アイドルを演じたのは初めて、多分、確か、忘れていなければ(笑)グループ=チームの強みで、一人だと死ぬほど恥ずかしいことも、今日の様にグループだと、出来る。アイドルって良いなと感じました。アイドルは沢山いますが、35歳を過ぎても、自分がアイドルだと思ったら、アイドル!と言ってよいと思います。何かに躊躇している人、迷っている人がいたら、この作品を想い出して、一歩踏み出してみて下さい。今日が今年初仕事でしたが、良いスタートが切れました。ありがとうございます!
水野:一年半ぶりに主題歌に合わせて踊ってみて、泣きそうになった自分がいたことに驚きました。再結成に感動してます。
岩野:恋愛をするなら、携帯やSNSがない時代の恋愛をしたいと思いますが、今はSNSや携帯がありますので、皆さん、この作品の楽しさを是非そういったSNS等で広めて下さい!(笑)
小川:私たちも踊りたかったです(笑)撮影中、覚えているのは、監督の表情が変化しないこと。何とか笑わそうと皆でするんですが、中々表情が変わらず…(笑)でも、OKの時は表情が朗らかになられるんですよね。皆で楽しく作り上げた作品、何度も見て頂けたら嬉しいです。
岡本:あんちゃん(小川さん)が言っていた通り、監督は演出の説明の時も御声が小さく(笑)でも、楽しい撮影、想い出です。私たちは、(他のアイドルとかの)悪口を言うシーンが多かったので、撮影時は“顔がコワい”と言われました(笑)マネージャーの悪口を言うシーンがあるんですが、実のマネージャーが“こうやってほんとに自分のこととか悪口言ってるんだろうな”と言ってました(笑)この作品のこと、SNS等で、皆さんにも広めて頂ければ嬉しいです。
柴田:久々にピンカートンの曲を聞いて、テンションが上がりました!子役時代のピンカートンを演じましたが、メンバー5人の一員になれて幸せでした。
芋生:撮影当時、日焼けしていて、大人役の水野さんと肌の色が全然違っていて(笑)、上手く繋がるかなと心配でしたが、作品を見ると過去と現在が各キャラクターしっかり繋がっていて良かったです。
鈴木:私は文句文句の役でしたが、作品を見て大人になった20年後(再結成時)も同じキャラクターなのを見て安心しました。
田村:沢山の女優さん達との共演、とにかく楽しかったです!女性陣の皆さんが、とにかく優しくて(笑)僕が演じたのは、伝説のアイドル=ピンカートンへの20年の愛が詰まった役だったので、メンバーの皆さんに会うのをいつも楽しみに、撮影に臨みました。テンポの良さで、アッという間に終わるように感じる作品ですが、家路につく際、ふと登場したキャラクターの誰かを想い出す、そんな作品です。今日、ご覧になった皆さんにも、そんな風に今夜、作品のことを想い出して頂けたら嬉しいです!
坂下監督:元々は原作物を撮るはずが、その話が無くなり、撮影開始まで時間が無い中、“アイドル再結成”という設定のみA4一枚位に何とか捻り出すことからスタートした作品です。自分は、特に好きなアイドルはいなかったのですが(笑)みんなで頑張ったこの作品を遂にお披露目出来て、嬉しいです。
『ピンカートンに会いにいく』
1月20日(土)より新宿武蔵野館他、全国順次ロードショー
監督・脚本:坂下雄一郎
出演:内田慈 松本若菜 山田真歩 水野小論 岩野未知 田村健太郎 小川あん 岡本夏美 柴田杏花 芋生悠 鈴木まはな
配給:松竹ブロードキャスティング/アーク・フィルムズ
【ストーリー】 かつて、ブレイク寸前で突然解散してしまった伝説の5人組アイドル「ピンカートン」。20年が過ぎ、リーダーだった優子は今も売れない女優を続けていた。ある日、優子の元にレコード会社の松本と名乗る男からかかってきた電話。それは「ピンカートン再結成」の誘いだったのだ。所属事務所もクビになり、気づけば人生も半ば。崖っぷちに追い込まれた優子は、再起をかけ松本と一緒に元メンバーに会いに行くが、メンバーのうち3人はすでに芸能界を去り、返事はつれない。さらに一番人気だった葵の行方がわからず、彼女を知る人たちを訪ねて回るのだが…。プライドだけが肥大した“こじらせ女子”まっしぐらの優子は、過去と向き合い、20年分のわだかまりを乗り越え、「ピンカートン」を再結成させることができるのか!?
©松竹ブロードキャスティング