「殿!まさか一緒にターンを回れるとは…!」本木雅弘&宮舘涼太の即興ターンに会場熱狂!『黒牢城』ジャパンプレミア開催

本木雅弘主演、黒沢清監督による戦国系心理ミステリー超大作『黒牢城』のジャパンプレミアが5月26日、東京・豊洲で開催され、本木雅弘、菅田将暉、吉高由里子、青木崇高、宮舘涼太、柄本佑、ユースケ・サンタマリア、吉原光夫、坂東龍汰、黒沢清監督が登壇した。

原作は、第166回直木賞と第12回山田風太郎賞をW受賞した米澤穂信の同名小説。織田信長に反旗を翻した荒木村重を主人公に、密室と化した城内で巻き起こる怪事件の謎を描く。監督を務めるのは、『スパイの妻』『クリーピー 偽りの隣人』などで世界的評価を受ける黒沢清。本作は黒沢監督にとって初の本格時代劇となる。

今月開催された第79回カンヌ国際映画祭「カンヌ・プレミア」部門にも正式出品され、世界初上映では約1000人の観客からスタンディングオベーションを受けた本作。公開を目前に控えたこの日、会場となった豊洲のレッドカーペットには約400人のファンが集結し、巨大な“黒牢城”のセットからキャスト陣が登場すると、会場は大歓声に包まれた。

主人公・荒木村重を演じた本木は、「いよいよ公開まで1か月を切りました。撮影当時の苦労の記憶は次第に薄れていきますが、黒沢監督とこの作品に出会えた感謝を日に日に強く感じています」と感慨深げにコメント。

一方、地下牢に幽閉された天才軍師・黒田官兵衛役の菅田将暉は、「僕はずっと地下牢に幽閉されていて本木さんとしか会えていなかったので(笑)、こんな気持ちの良い外で、豪華な皆様と会えて嬉しいです」と笑顔。吉高由里子も観客からの「可愛い~!」という声援に、「ありがとう~!嬉しい~!今日はお互いに楽しんでいきましょう!」と応え、会場を沸かせた。

カンヌ国際映画祭での反響について、本木は「ヨーロッパでの黒沢監督の人気は凄まじくて。その存在に支えられて堂々と参加できました。この作品では日本の建造物の美しさが監督独特のカメラワークで映し出されていて、現地の観客も字幕以上に映像そのものに惹きつけられていた印象でした」と振り返った。菅田も「街全体が本当に気持ちの良い場所でした!皆さんがどこか上品で、一張羅を着て全力で映画を楽しもうとする姿に感動したし、誇らしい気持ちになりました」と語った。

イベント中盤では、「撮影中、最も心が読めなかった人」というテーマでトークを展開。本木が「オダギリジョーさん。何を考えているか分からない魅力的な不気味さがありました」と語る一方で、青木崇高らキャスト陣は口をそろえて「本木さん」と回答。

宮舘涼太は「殿と家臣として役に入りきってるんですが、カットがかかったら『ねぇ、舘さまさぁ』ってあだ名で呼んでくれて。ギャップがありました」と撮影中のエピソードを披露。柄本佑も「村重としての威厳が凄かったですが、撮影が終わると宮舘さんの方に歩いて、舘さまとキャピキャピ写メ撮ってましたね(笑)」と暴露し、会場は爆笑に包まれた。

カンヌで話題となった宮舘の“ターン”について本木が「彼が想定外の爪痕を残してくれた」と絶賛すると、本木の「せーの!」の掛け声で2人がその場でターンを披露。宮舘は「殿!まさか一緒にターンを回れるとは…!」と即興で返し、レッドカーペットを大いに盛り上げた。

上映後の舞台挨拶では、本木が「これが“黒沢映画”と、じわじわ余韻に浸っている最中かと思います。ぜひその余韻を味わっていただきたい」と挨拶。完成作については、「戦国心理ミステリーとしての面白さはもちろん、黒沢監督作品の奥深さというか。様々なキャラクターのセリフや行動を思い出してもらうと、それが現代のメッセージに繋がっている」と語った。

吉高は「黒沢監督らしい“長回し”のシーンは大変だけどカッコよくて。私も一人の観客として楽しめましたね」と撮影を回顧。本木が「カンヌでは村重と千代保のシーンでクスクス笑いが起きてたんですよ」と明かすと、吉高は客席に向かって「だって!」と笑顔を見せ、息の合った掛け合いを披露した。

最後に本木は、「苦労をともにした皆と、今日こうして舞台に立てていることは一つのゴールではありますが、これからこの作品がどんな形で解き放たれていくのか。皆さんの手に委ねることになります。どうか、『黒牢城』に愛着をもって、色んな感想を広げていただけると嬉しい」とメッセージ。黒沢監督も「『この映画はチャンバラではない。刀ではなく“言葉”で切り合う作品』だと海外の評論家が表現してくれていました。ぜひ皆さんも“言葉の切り合い”を楽しんでもらえれば」と呼びかけた。

■作品情報
『黒牢城』
2026年6月19日(金)全国公開
原作:米澤穂信「黒牢城」(角川文庫/KADOKAWA刊)
監督・脚本:黒沢清
音楽:半野喜弘
出演:本木雅弘、菅田将暉、吉高由里子、青木崇高、宮舘涼太、柄本佑、ユースケ・サンタマリア、吉原光夫、坂東龍汰、荒川良々、渋川清彦、渡辺いっけい、オダギリジョー ほか
配給:松竹

©米澤穂信/KADOKAWA ©2026 映画「黒牢城」製作委員会