『未来』の公開を目前に控えたプレミアムトークイベントが4月23日、六本木蔦屋書店にて開催され、主演の黒島結菜、共演の北川景子、瀬々敬久監督、そして原作者の湊かなえが登壇した。

原作小説の舞台となる“言葉”や“手紙”というテーマにちなみ、書店という特別な空間で行われた本イベント。黒島は「皆さんと近い距離でお話できるのが楽しみ」と笑顔で挨拶し、北川も「公開が近づいてきて、この作品について語れるのが楽しみ。原作を知らない方にも興味を持ってもらえたら」と呼びかけた。
瀬々監督は会場について「こんなにいい感じの本屋さんだとは知らず、ビビりました」とユーモアを交えてコメントし、会場の笑いを誘う場面も。和やかな雰囲気の中、キャスト・スタッフそれぞれが作品への思いを語った。
イベントでは、原作の中で印象に残った一節についてのトークも展開。黒島は、子どもたちが自らを奮い立たせるシーンを挙げ、「辛い状況でも自分の意思で声を出す姿が心に残った」と語り、その要素が映画にも大切に描かれていることを明かした。
一方、北川は劇中に登場する手紙の一文「人の心は目に見えないけれどとてもやわらかい物だと、パパは思う」を紹介。「この言葉がとても印象的で、役としても深く響いた」としみじみ語ると、原作者の湊も「手紙を通して父親の存在が章子を支えていることを表現したかった」と創作の背景を明かした。
物語の核となる“未来からの手紙”にちなみ、それぞれがこれまで救われた言葉についても披露。黒島は、上京当時に母からかけられた「いつでも帰って来れる」という言葉を挙げ、「支えになった大切な言葉」と振り返る。
北川もまた、「若くしてやりたいことを見つけたことに自信を持っていい」という両親の言葉を紹介し、「今でも心に残っている」と語った。
さらに「未来」という言葉の印象の変化について問われると、北川は「幼い頃の経験から未来は不確かなものだと感じていた」としつつも、「この作品が、困難の中にいる人たちにとっての小さな希望になれば」と作品への願いを明かした。
黒島も「未来はわからないからこそ、今できることを大切にしたいと思えるようになった」と語り、本作が持つメッセージ性を強調した。
イベント終盤では観客からの質問コーナーも実施され、登壇者のサイン入り原作文庫本や劇中に登場するしおりがプレゼントされるなど、ファンとの交流も行われた。
最後に北川は「原作の魅力がしっかり詰まっているので、原作ファンの方にも楽しんでいただけると思います」とアピール。黒島も「苦しい物語ではあるけれど、この映画が誰かの希望に繋がれば」と締めくくり、公開への期待を高めた。



■作品情報
タイトル:未来
公開日:2026年5月8日(金)全国公開
出演:黒島結菜、山﨑七海、坂東龍汰、細田佳央太、近藤華、松坂桃李、北川景子 ほか
原作:湊かなえ『未来』(双葉文庫)
監督:瀬々敬久
脚本:加藤良太
配給:東京テアトル
映倫区分:PG12
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