「居場所がないと感じたことがある人にぜひ届いてほしい」南沙良が語る“今”の青春映画

21歳の大学生作家・波木銅による松本清張賞受賞小説を映画化した『万事快調<オール・グリーンズ>』の完成披露上映会が、1月6日に東京・新宿ピカデリーで開催された。イベントにはW主演の南沙良、出口夏希をはじめ、吉田美月喜、羽村仁成、そして児山隆監督が登壇。満員の客席を前に、撮影秘話や作品への思い、新年の抱負などが語られ、晴れやかな雰囲気に包まれた。

児山監督は撮影を振り返り、「オール・グリーンズのメンバー同士のやり取りがとにかく楽しく、日々ワクワクしながら撮影していました。演じる3人の魅力がどんどん変化していくのをカメラに収められたと思います」と確かな手応えを語った。

ラッパーを夢見る主人公・朴秀美を演じた南沙良は、「走り抜けた撮影期間でしたが、それが良い形で作品に残り、こうして皆さんに観ていただけるのが本当に嬉しいです」と笑顔でコメント。出口夏希は「早く観てほしい気持ちと、皆さんがどう受け取ってくださるのかというドキドキが両方あります」と率直な心境を明かした。

出口は、朴秀美とのチェイスシーンを挙げ、「実はそのシーンの撮影日が23歳の誕生日だったんです。息が切れながらも、スタッフさんやキャストの皆さんに祝っていただいたのが印象に残っています」と思い出を披露。吉田美月喜は「十字路のシーンは特に忘れられません。完成した映像を観て、スタッフの皆さんの作品への愛が詰まっていると感じました」と見どころを語った。羽村仁成は屋上のシーンがお気に入りだそうで、「壁に描かれた絵が可愛くて。ぜひ映画を観るときに探してみてほしいです」と観客に呼びかけた。

本作は釜山国際映画祭、東京国際映画祭でも公式上映されており、南は「観客の皆さんと一緒に映画を観る経験が新鮮でした。笑うポイントなど、反応が分かって嬉しかったです」と振り返る。吉田も「国が違っても感覚が通じることが分かり、励みになりました」と語った。

イベント後半では2026年の抱負を発表。南は「健康」と一言。「占いで“健康に気を付けないと生命の危機”と書かれていて…さすがに気を付けようと思いました」と苦笑いし、会場を和ませた。

出口は「観終わったあと、爽快な気持ちで帰ってもらえる映画です」とアピール。南は「居場所がないと感じたことのある方に届いたら、より意味のある作品になると思います」と呼びかけた。児山監督も「この瞬間にしか集まれないキャストと作った、ワクワクする青春映画。観終わったときに笑顔で劇場を後にしてもらえたら嬉しいです」と締めくくった。完成披露上映会は、映画の持つ“不適切で爽快”な青春の息吹を強く感じさせるひとときとなった。 

■作品情報
タイトル:『万事快調<オール・グリーンズ>』
原作:波木銅「万事快調<オール・グリーンズ>」(文春文庫)
監督・脚本・編集:児山隆
出演:南沙良、出口夏希、吉田美月喜、羽村仁成 ほか
主題歌:NIKO NIKO TAN TAN「Stranger」
公開日:2026年1月16日(金)新宿ピカデリーほか全国公開
配給:カルチュア・パブリッシャーズ

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