特撮脚本家やUMA研究家としても知られる中沢健のデビュー作『初恋芸人』(小学館「ガガガ文庫」刊)が、原嘉孝を主演に迎えてついに映画化。公開に先がけ、山寺宏一がナレーションを務める本予告映像と、劇場用ポスタービジュアルが解禁された。

公開された予告編は、原嘉孝演じる売れないピン芸人・佐藤賢治が小劇場で怪獣ネタを披露する場面から始まる。沢口愛華演じる市川理沙との出会いによって動き出すふたりの物語は、やがて恋と夢、そして現実が交錯する切ない展開へと進んでいく。映像では、山寺宏一の語りが“何かになりたかった人たちに捧げる──『何者でもないもの』の物語”というメッセージを切なく響かせ、主題歌「優しすぎた怪獣」がラストを包み込む。
公開されたポスターには、舞台袖の光を浴びながらスケッチブックを手にする佐藤賢治(原嘉孝)の姿。キャッチコピー「彼女の笑顔が僕をヒーローにしてくれた」が添えられ、叶わぬ夢と初恋の切なさを静かに描き出す。ポスター下部には温水洋一、沢口愛華、佐藤アツヒロら共演者の姿も配置され、賢治を見守る温かなまなざしが印象的だ。
映画のラストを彩る主題歌は、作曲家・松田純一の書き下ろしによる「優しすぎた怪獣」。歌唱を担当するのは宮崎県出身のボーカルユニット Land Cell.(ランドセル)。Land Cell.はコメントで「主人公・賢治の姿が今の自分と重なり、歌詞を書きながら何度も胸が熱くなりました。この曲が“夢を追う人”の背中を押せるよう願っています」と語っている。そのメロディは、観る者の心にやさしく響き渡る。
▼予告編
■作品情報
 タイトル: 『初恋芸人』
 原作: 中沢健「初恋芸人」(小学館「ガガガ文庫」刊)
 出演: 原嘉孝、沢口愛華、温水洋一、川上麻衣子、佐藤アツヒロ、六角慎司 ほか
 監督・脚本: 夏目大一朗
 主題歌: 「優しすぎた怪獣」Land Cell.
 企画・プロデュース: 小浜圭太郎
 プロデューサー: 峯松里香
 後援: 尾道観光協会、因島観光協会
 協力: 小学館
 製作: 「初恋芸人」フィルムパートナーズ
 配給: ギグリーボックス
 公開日: 2025年12月19日(金) 池袋HUMAXシネマズ、新宿バルト9ほか全国ロードショー
ストーリー:
 売れないピン芸人・佐藤賢治(原嘉孝)は、怪獣ネタで舞台に立ちながらも鳴かず飛ばず。そんな彼の前に現れたのが、市川理沙(沢口愛華)。佐藤を「面白い」と言ってくれる彼女との日々は、初めての恋のときめきに満ちていた。しかし、不器用な賢治は想いを伝えられないまま距離を置かれてしまう。やがて明かされる市川の秘密――。これは“何かになりたかった人たち”に捧げる、「何者でもないもの」の物語。
©「初恋芸人」フィルムパートナーズ




 
  
  
  
  
  
  
  
  
 