アニメーションで描く“生命と色彩”の神秘『アメリと雨の物語』来春日本公開決定

アヌシー国際アニメーション映画祭で観客賞を受賞し、サン・セバスチャン、カンヌ、トロント、東京など、世界の名だたる映画祭を席巻した話題作『アメリと雨の物語』(英題:Little Amélie or the Character of Rain)が、2026年春に日本公開されることが決定。あわせて、日本版ポスタービジュアルが解禁された。

1960年代の神戸を舞台に、日本で生まれたベルギー人の少女アメリの成長を描く物語。外交官の家庭に生まれ、2歳半まで無反応状態だった彼女は、あるきっかけから“神”を自称し、魔法のような世界を生きる無敵の子ども時代へと突入していく。大好きな家政婦・ニシオさんや家族との日々の中で、言葉や感情を少しずつ知り、自分にぴったりな「雨(あめ)」という漢字を発見する。しかし、3歳の誕生日に訪れる出来事が、アメリの世界を大きく変えてしまう——。

幼い少女のまなざしを通して生命や記憶、家族愛を見つめる本作は、詩的な色彩と豊かな感性に満ちたアニメーション作品。「間違いなく今年最も美しいアニメーション映画の一つ」(Cinema Escapist)、「世界初と言える、正真正銘の成長物語」(IndieWire)と海外メディアからも絶賛されている。

公開に先駆けて解禁された日本版ポスターは、花々のあいだからこちらをのぞき込むアメリの姿を切り取ったもの。好奇心に満ちた彼女の瞳に映る世界は何なのか——見る者の想像を掻き立てるビジュアルに仕上がっている。

なお本作は、2025年東京国際映画祭アニメーション部門にて上映され、メイリス・ヴァラード監督とリアン=チョー・ハン監督が登壇するジャパンプレミアが11月4日(月)に角川シネマ有楽町で行われる予定だ(チケット発売中)。

■作品情報
タイトル: 『アメリと雨の物語』(英題:Little Amélie or the Character of Rain)
監督: メイリス・ヴァラード、リアン=チョー・ハン
原作: アメリー・ノートン著「チューブな形而上学」
声の出演: ロイーズ・シャルパンティエ、ヴィクトリア・グロボア、ユミ・フジモリ
製作国: フランス
言語: フランス語・日本語
上映時間: 77分
配給: ファインフィルムズ
後援: 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、駐日ベルギー大使館
公開: 2026年春

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