トー横が封鎖された街で生きる少女たちの“逃避行”『東京逃避行』公開決定

藤井道人プロデュースのもと、24歳の新鋭・秋葉恋監督が放つ長編デビュー作『東京逃避行』が、2026年初春に全国公開されることが決定。ティザービジュアルも併せて解禁された。本作は、第二回東京インディペンデント映画祭でグランプリを受賞した秋葉監督の短編を長編化したスカラシップ作品で、若き才能がリアルな“東京の今”を描き出す。

2023年末、警視庁による青少年健全育成条例の施行を受け、新宿・歌舞伎町の“トー横”が封鎖された。かつてそこに集っていた少年少女たちは居場所を失い、彷徨いながらも新たな光を求めて街を走る――。

家庭にも学校にも居場所を見つけられない高校生・飛鳥(寺本莉緒)は、逃げるように歌舞伎町へやってくる。そこで出会うのは、界隈で人気のネット小説「東京逃避行」の作者・日和(池田朱那)。大人に利用されながらも、どこにも行く場所がない二人の少女が交錯し、逃避と希望の一夜が始まる。

秋葉監督が実際に「トー横」で過ごした経験をもとに紡がれた完全オリジナルストーリーで、社会の片隅で生きる若者たちの孤独と衝動を鮮烈に描く。

主演を務める寺本莉緒は、「たった一日の出来事ですが、弱さや強さ、希望までもが詰まっています。今を生きるすべての人に、この目線で感じてほしい物語です」とコメント。一方、日和役の池田朱那は「家や学校に居場所のない子供たちはどこで生きていけばいいのか。誰を信じればいいのか。子供たちの心に寄り添ってもらえる時間になったら」と語り、作品に込めた想いを明かしている。

監督・脚本を務める秋葉恋は、「社会がその選択を責めたとしても、何かを肯定して救える力のある作品です」と本作への信念を語り、エグゼクティブプロデューサーの藤井道人も「彼らにしか表現できない熱や衝動を体感してもらえる映画」とコメントしている。

公開されたティザービジュアルには、ネオン煌めく夜の歌舞伎町を全力で駆け抜ける二人の少女の姿。「一緒に逃げよ」というコピーとともに、痛みと希望を抱えて生きる若者たちのリアルが疾走感あふれる筆致で表現されている。

■作品情報
タイトル: 『東京逃避行』
監督・脚本: 秋葉恋
出演: 寺本莉緒 池田朱那
エグゼクティブプロデューサー: 藤井道人
製作: 映画「東京逃避行」製作委員会
製作幹事: サイバーエージェント
配給: ライツキューブ
制作プロダクション: BABEL LABEL
公開: 2026年初春 全国公開予定

©2025 映画「東京逃避行」製作委員会