1968年、“プラハの春”の民主化運動の最中、ソ連軍の侵攻という緊迫の状況下で、市民と自由のために命がけで真実を伝え続けたラジオ局員たちの実話を描く映画『プラハの春 不屈のラジオ報道』(原題:Vlny/英題:Waves)。このたび、日本版予告と追加場面写真が解禁された。
本作は、第97回アカデミー賞®国際長編映画賞のショートリストに選出され、さらにチェコ・アカデミー賞(チェコライオン賞)で7冠、スロバキア・アカデミー賞で9冠、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭では観客賞を受賞するなど、各国で絶賛を浴びた話題作だ。
日本版予告は、冒頭で「2024年チェコ映画No.1ヒット」「アカデミー賞ショートリスト選出」の実績を示しつつ、60年代のチェコスロバキアを舞台に、報道の自由をかけた人々の闘いを描く。「リスナーのみなさんはウソを望んでないはず」「ラジオで話したら送信機を止めるぞ」という緊迫したセリフの応酬、そして「もしこれが放送できたら、世界が変わる—」という印象的なコピーが、ジャーナリズムの尊厳と現代への問いかけを強く残す仕上がりとなっている。
また、追加場面写真では、戦車に囲まれながらも放送を続ける局員たちや、緊張の中で見せる決意の表情が切り取られ、作品の持つリアリティと迫力をより一層感じさせる。
▼予告編
■作品情報
『プラハの春 不屈のラジオ報道』
監督・脚本:イジー・マードル
出演:ヴォイチェフ・ヴォドホツキー、スタニスラフ・マイエル、タチアナ・パウホーフォヴァー、オンドレイ・ストゥプカ
2024年/チェコ・スロバキア合作/チェコ語/131分/カラー/シネスコサイズ/原題:Vlny(英題:Waves)/PG-12
後援:駐日チェコ共和国大使館、チェコセンター東京
配給:アット エンタテインメント
公開:12月12日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
ストーリー:
チェコスロバキア国営ラジオ局の国際報道部は、検閲に抗い自由な報道を貫こうとする。上司命令で監視役として報道部に配属された青年トマーシュは、真摯に報道に取り組む仲間たちの姿に触れ、やがて良心と信念の間で葛藤する。そして“プラハの春”の到来とともに、国民の歓喜の中で突如ソ連軍が侵攻。フェイクニュースの放送を強いられる中、ラジオ局員たちは真実を伝えるため、命を懸けた放送を続ける——。
© Dawson films, Wandal production, Český rozhlas, Česká televize, RTVS – Rozhlas a televizia Slovenska, Barrandov Studio, innogy