『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』などで国内外から高い評価を受ける三宅唱監督の最新作『旅と日々』が、11月7日(金)より全国公開される。このたび、待望の本予告と本ビジュアルが解禁となった。
映像は、佐野史郎演じる魚沼教授が、脚本家・李(シム・ウンギョン)に「いまはなにか新しいものを書いているんですか?」と問いかけるシーンから始まる。創作に行き詰まる李は、教授の言葉をきっかけに北国を旅し、雪深い山奥の宿へとたどり着く。そこで出会うのが、堤真一演じる気まぐれな宿主・べん造。彼の素朴な言葉や、夜の雪原へと誘う行動を通じて、李の心に少しずつ変化が芽生えていく。
同時に映し出されるのは、李が執筆中の脚本世界。海辺で出会う夏男(髙田万作)と渚(河合優実)の姿が重なり、現実と創作が交錯する。音楽を担当したHi’Specの楽曲が、どこか懐かしくも新鮮な響きを与え、予告編全体を幸福な予感で包み込んでいる。
公開された本ビジュアルには、雪景色の中でカメラを構える李と、桶を抱えるべん造、そして海辺を歩く渚の姿が配置されている。さらに、旅と創作の日々を切り取った写真がアルバムのように並び、映画のテーマである“出会いと絆”を象徴するデザインとなった。
本作は第78回ロカルノ国際映画祭で最高賞の金豹賞とヤング審査員賞特別賞をW受賞。さらに釜山国際映画祭やサン・セバスチャン国際映画祭にも正式出品され、すでにアメリカ、フランス、韓国、中国など世界各国での配給が決定している。「特別じゃない旅が、ちょっとだけ毎日を変える。」というコピーの通り、人生に小さな変化をもたらす旅の力を描いた珠玉のロードムービーに、国内外から熱い視線が注がれている。
▼本予告
https://youtu.be/KKuPwlkFEFY
■作品情報
タイトル:『旅と日々』
公開日:2025年11月7日(金) TOHOシネマズ シャンテ、テアトル新宿ほか全国ロードショー
監督・脚本:三宅唱
原作:つげ義春「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」
出演:シム・ウンギョン、河合優実、髙田万作、斉藤陽一郎、松浦慎一郎、足立智充、梅舟惟永、佐野史郎、堤真一
音楽:Hi’Spec
製作:映画『旅と日々』製作委員会
配給・宣伝:ビターズ・エンド
©2025『旅と日々』製作委員会