西野亮廣「相手を信じることが僕の大きな挑戦」『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告会見

2020年公開の大ヒットアニメーション『映画 えんとつ町のプペル』の続編となる『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』が、2026年春に全国公開される。これに先駆け、KAAT神奈川芸術劇場にて制作報告&声優発表会見が開催され、製作総指揮・原作・脚本を務める西野亮廣をはじめ、廣田裕介監督、STUDIO4℃プロデューサー田中栄子、新ルビッチ役に決定した永瀬ゆずなが登壇した。

会見は、ルビッチが描かれた紫のTシャツ姿の西野の軽妙なジョークから幕を開けた。
「お金に目がくらんだスタッフから、ピチピチのルビッチTシャツを着させられまして、非常にシビアな状況で立っています。恐らく、日本エンタメ史上最後となる“ピチT”での記者会見になると思いますが、頑張ります!」と会場を笑わせた。

前作から4年半を経た心境については、「公開前と後で活動規模や観客層が大きく変わりました。子どもからお年寄りまで幅広く楽しんでいただき、芸人仲間にもいじられるようになり、作品がコミュニケーションツールにもなっています」と反響を振り返った。さらに、自身の芸人人生を交えながら「“相手を信じる”ことが大きな挑戦となり、今回のテーマにもなりました」と語り、作品に込めた想いを明かした。

今回最大のサプライズは、物語の中心人物ルビッチの声優発表だ。前作で芦田愛菜が演じた役を受け継ぐのは、NHK連続テレビ小説「あんぱん」でも注目を集めた10歳の子役・永瀬ゆずな。「オーディションの第一声で“もうルビッチじゃん”と確信しました」と西野は太鼓判。スタッフ全員が満場一致で決定したという。

永瀬は「ずっとやりたかった役で決まって本当に嬉しかった。サプライズで発表された時は感情がぐちゃぐちゃになりました」と笑顔でコメント。役作りについて「一つ問題を乗り越えて成長した新しいルビッチを演じたい」と意欲を示した。

廣田監督は「前作の大きな反響を壁と感じつつも、それを乗り越えるモチベーションで挑んでいます」と語り、田中プロデューサーは「前作以上にキャラクターも舞台も増えて大変ですが、クオリティを担保したい」と西野に“公開説教”しつつ観客の笑いを誘った。

さらに、新キャラクター「モフ」が初お披露目。ルビッチが新たな冒険で出会う相棒として、物語を大きく動かす存在になることが明かされた。

■作品情報
『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』
公開:2026年春
製作総指揮・原作・脚本:西野亮廣
監督:廣田裕介
出演:永瀬ゆずな(ルビッチ役)
アニメーション制作:STUDIO4℃
原案:「チックタック 約束の時計台」 にしのあきひろ著(幻冬舎)
配給:東宝・CHIMNEY TOWN

©️西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会