竹野内豊「命の尊さと平和への願いを、次の世代へつなぐ時期に差しかかっている」札幌舞台挨拶レポート

8月8日(金)、札幌シネマフロンティアにて映画『雪風 YUKIKAZE』の全国先行上映会が開催され、主演の竹野内豊と共演の玉木宏が舞台挨拶に登壇した。全国6都市を巡った先行上映会の最終地となった札幌では、集まった観客を前に、作品や撮影の裏話、そして平和への思いが語られた。

竹野内は、本作で駆逐艦「雪風」の艦長・寺澤一利を演じたことについて、「戦争を経験していない自分にとって、最前線で国を守る艦長の重責は想像を絶するものでした。しかし、信念を持って役に臨む素晴らしい共演者の皆さんに支えられ、艦長として立つことができました」と振り返った。

また、戦後80年という節目に触れ、「戦争の現実味が時の経過とともに薄れていく中で、命の尊さや平和を願い続けてくださった方々から、私たちがバトンを受け取る時期に差しかかっていると思います。当時を生きた方の心情を映画を通して体感することで、その情景を深く記憶に残せるはずです」と力強く語った。

イベントでは札幌の印象や食文化の話題でも盛り上がり、竹野内が「海の幸やラーメン、野菜まで何でも美味しい」と語ると会場から拍手が起こった。初共演となった玉木との関係については、「頼れる兄貴的な雰囲気で、みんなを引っ張ってくれる姿が素晴らしかった」と称賛。玉木も「非常に穏やかな気持ちで撮影に臨めたのは竹野内さんのおかげ」と応えた。

最後に竹野内は、「多くの方々に、特に若い世代の方々に観ていただきたい」と作品への思いを込め、舞台挨拶を締めくくった。

■映画情報
『雪風 YUKIKAZE』
2025年8月15日(金)全国公開
出演:竹野内豊、玉木宏、奥平大兼、當真あみ、田中麗奈、益岡徹、石丸幹二、中井貴一 ほか
主題歌:「手紙」Uru(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/バンダイナムコフィルムワークス

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