蒼井優「本当に楽に芝居させてもらえた。こんな子どもがいるんだって」『ふつうの子ども』完成披露上映会レポート

映画『ふつうの子ども』の完成披露上映会が、8月6日(水)テアトル新宿にて開催された。登壇したのは、主演の嶋田鉄太をはじめ、瑠璃、味元耀大、蒼井優、風間俊介、瀧内公美、そして呉美保監督。劇場は満席となり、登壇者たちの笑顔と笑いに包まれた、温かなイベントとなった。

本作は、『そこのみにて光輝く』『きみはいい子』で国内外から高い評価を受けた監督・呉美保と脚本家・高田亮の“黄金コンビ”が再びタッグを組んだ完全オリジナル作品。10歳の少年・唯士(嶋田鉄太)が、同級生の心愛(瑠璃)と橋本陽斗(味元耀大)とともに始めた“環境活動”を通して成長していく姿を、リアルかつドラマチックに描く。

舞台挨拶では、嶋田鉄太が「こんなにたくさんの方が来てくれて嬉しいです!熱中症に気をつけて、水分補給しながら楽しんでください!」と元気に挨拶。映画初主演ということについては、「主役って実感がまだないんです。フワフワしてますけど、とても嬉しいです!」と初々しい表情を見せた。

そんな嶋田を見守ったのが、唯士の母・上田恵子を演じた蒼井優。彼女は「鉄太君が現場の空気を作ってくれて、本当に楽に芝居させてもらえた。こんな子どもがいるんだって、私がインタビューしたいくらい!」と絶賛。すると嶋田が「ふつうの子どもですよ~!」と即座に返して笑いを誘い、蒼井も「さすがで御座います。うちの子です!」と母のような眼差しで応えていた。

さらに、三宅心愛を演じた瑠璃は「大きなスクリーンに自分の顔がアップで映っているのが不思議でした」と感慨を語り、味元耀大は「暑い中の撮影でしたが、アイスを差し入れてもらって楽しくできました」と回顧。担任教師・浅井裕介役の風間俊介が、撮影中のトラブルを比喩表現とフォローする一幕もあり、終始笑いの絶えないトークが展開された。

イベントでは、小学校時代の思い出話も飛び出し、蒼井は「少ないお小遣いを大事にしようとして“べったら漬”で失敗した」とユニークなエピソードを披露。嶋田は「運動会の日にサンダルで登校してしまって、お母さんがスニーカーを届けてくれた」と天然ぶりを見せ、観客の笑いをさらった。

最後にキャスト陣は、作品への想いを込めてコメント。味元が「3回観てほしい」と呼びかけ、瑠璃は「感想をたくさん聞きたいです」と期待を寄せた。嶋田は「誰もが楽しめる映画だと自信があります!」と力強く語り、会場からは温かい拍手が送られた。

■作品情報
『ふつうの子ども』
公開日:2025年9月5日(金)テアトル新宿ほか全国公開
監督:呉美保
脚本:高田亮
出演:嶋田鉄太、瑠璃、味元耀大、蒼井優、風間俊介、瀧内公美、ほか
製作:「ふつうの子ども」製作委員会
配給:murmur

©2025「ふつうの子ども」製作委員会