中江有里が26年ぶりに映画主演を務める最新作『道草キッチン』の日本版ポスターと予告編が解禁された。徳島・吉野川市を舞台に、人生の折り返し地点を迎えた女性が見つめ直す“生き方”を描いた本作は、2025年11月7日(金)より徳島先行公開、11月22日(金)より新宿K’s cinemaほか全国で順次公開される。
本作は、50代で身寄りのない女性・桂木立(かつらぎ・りつ)が、突然の相続通知をきっかけに徳島県吉野川市へ移住。地元の人々や在日ベトナム人たち、そして自然の恵みを活かしたベトナム料理との出会いを通じて、自らの過去や生き方に向き合っていく姿を描く。
主演の中江有里に加え、『SHOGUN 将軍』で注目を集める金井浩人、『春原さんのうた』の荒木知佳、『誰かの花』の村上穂乃佳など実力派キャストが共演。さらに、北野武監督作品の常連・仁科貴、ミュージシャンの大塚まさじや今陽子といった異色の顔ぶれも揃う。
監督・脚本は『すんドめ』シリーズや地域映画に定評のある白羽弥仁が務め、撮影は藍河兼一、音楽は妹尾武が担当。エンディングには徳島出身のピアニスト石井琢磨が演奏するドビュッシー作曲「月の光」が使用され、映画の余韻を美しく締めくくる。
公開された予告編では、静かに人生を歩む主人公が新たな土地で出会う人々や料理を通じて再生していく姿が、優しい映像とともに描かれる。注目すべきは、予告編に挿入された楽曲「それぞれの地図」。この曲は、中江有里と松本俊明によるユニット「スピン」が手掛けたもので、中江自身が作詞・ボーカルを担当。中江は「羽ばたこうとする人へのエールとなりますように」とコメントを寄せており、松本も「風のささやきのような気持ちで作曲しました」と語っている。挿入曲は7月31日より先行配信もスタートしている。
▼予告編
■映画情報
タイトル:道草キッチン
公開日:2025年11月7日(金)徳島先行公開、11月22日(金)より全国公開
監督・脚本:白羽弥仁
主演:中江有里
共演:金井浩人、村上穂乃佳、本間淳志、荒木知佳、芝博文、仁科貴、大塚まさじ、今陽子 ほか
エンディング曲:「月の光」作曲:クロード・ドビュッシー、演奏:石井琢磨
挿入歌:「それぞれの地図」作詞:中江有里、作曲:松本俊明、演奏・歌:スピン
ストーリー:
都会で小さな喫茶店を営む桂木立は、再開発による立ち退きと体調不安により閉店を決意。将来への不安を抱える中、徳島から届いた相続通知に導かれ、吉野川市へ移住。土地の人々やベトナム人移住者たちとの交流、そしてベトナム料理を通じた心温まるひとときを重ねながら、立は自身の人生に改めて向き合い、新たな一歩を踏み出していく。
©2025 映画「道草キッチン」製作委員会