原田琥之佑、麻生久美子、高良健吾らが登壇!彼らの“夏の思い出”とは?『海辺へ行く道』完成披露上映会レポート

8月29日(金)より全国公開される横浜聡子監督の最新作『海辺へ行く道』の完成披露上映会が、7月17日(木)に新宿ピカデリーで開催された。イベントには、主演の原田琥之佑をはじめ、麻生久美子、高良健吾、唐田えりか、剛力彩芽、菅原小春、そして横浜監督が登壇し、満員の観客を前に撮影秘話や“夏の思い出”について語った。

主人公・南奏介を演じた15歳の原田琥之佑は「撮影から2年経って、身長が13センチ伸びて顔も変わってしまいましたが、今日はよろしくお願いします」と笑顔で挨拶。800人の中から主演に抜擢された心境を「素直に嬉しかった。横浜監督と話したとき、“この人には嘘が通じない”と思った」と振り返り、小豆島での撮影については「毎日が楽しくて、島の少年のような気分でした」と語った。

その原田を選んだ横浜監督は、「現代っ子だけど、映像に映るとノスタルジックな香りがした。観客の皆さんにもその空気を感じてほしい」とその魅力を絶賛した。

横浜作品3度目の出演となる麻生久美子は、「今回も痺れました。監督の演出は毎回予想外で、例えば“猫との場面では悪意を持って”とか、“幽霊みたいに寝て”とか、役者として本当に楽しい」と笑顔を見せた。また、自身の青春時代を振り返り「ソフトボール部で、タイヤを引っ張って走ろうとしたけど、動かなくて一瞬で諦めた」と会場の笑いを誘った。

不動産屋の理沙子役を演じた剛力彩芽は「高校時代、仕事でバンドを組んでいて、夏休みに仲間が実家に泊まりに来て、練習や花火をした思い出がよみがえった」と懐かしんだ。

高良健吾は、「高校3年の夏に『ウォーターボーイズ』のオーディションに合格して、奄美大島で合宿。海に飛び込んだり、釣りしたり、あの夏は一生忘れない」とデビュー前の思い出を語った。

菅原小春は「ダンスばかりで夏の思い出はないけど、ケイタくんという彼氏と浴衣を着て花火大会に行った」と話し、「苗字は覚えてません(笑)」と茶目っ気たっぷりに語った。

唐田えりかは「小学校から毎年、地元の盆踊りで太鼓を叩いていた」と懐かしい夏の記憶を明かした。

現役高校生の原田は「夏休み中、毎日2本映画を観るのが目標」と宣言し、高良は「成長したね、身長も」と父親役で共演した当時を懐かしんだ。

最後に原田は「この映画には“今を楽しむ人”がたくさん登場します。夏休み中、ぜひ劇場で楽しんでください」とメッセージ。横浜監督は「三好銀さんの原作は多様性に満ちている。映画でもその寛容さを大切にしました。皆さんの中の多様性とも出会っていただけたら嬉しい」と語り、イベントを締めくくった。

■映画情報
タイトル:海辺へ行く道
公開日:2025年8月29日(金)全国ロードショー
監督・脚本:横浜聡子
原作:三好銀「海辺へ行く道」シリーズ(ビームコミックス/KADOKAWA刊)
出演:原田琥之佑、麻生久美子、高良健吾、唐田えりか、剛力彩芽、菅原小春、ほか
配給:東京テアトル、ヨアケ
上映時間:140分

©2025 映画「海辺へ行く道」製作委員会
©三好銀/KADOKAWA