セウォル号沈没事故を題材に2人の少女の恋模様を描く『君と私』11月14日日本公開決定

第45回青龍映画賞で最優秀脚本賞と新人監督賞の2冠を獲得した話題作『The Dream Songs(英題)』が、邦題『君と私』として2025年11月14日(金)より渋谷ホワイトシネクイントほか全国順次公開されることが決定。合わせて、心を打つティザーポスターと特報映像が解禁された。

本作は、2014年4月に韓国で発生したセウォル号沈没事故を題材に、済州島行きの修学旅行を明日に控えた2人の女子高生セミとハウンの1日を繊細に描いた物語。監督・脚本を務めたのは、Netflixシリーズ『D.P. -脱走兵捜査官-』などで名バイプレーヤーとして知られる俳優チョ・ヒョンチョル。7年の歳月をかけて本作を完成させ、自身初の長編監督作として高い評価を得ている。

セミを演じるのは『スウィング・キッズ』『サムジンカンパニー1995』などで注目されたパク・ヘス。そしてハウン役には、『イカゲーム シーズン2』や『あしたの少女』で鮮烈な印象を残したキム・シウンが抜擢。若手実力派の2人が、10代の揺れ動く心情を自然体の演技で体現している。

撮影は長編映画初挑戦となる新鋭映像作家DQM、音楽は韓国の人気バンドHYUKOH(ヒョゴ)のリーダー・OHHYUK(オヒョク)が担当。韓国カルチャーの最前線を担うクリエイターが集結し、映像と音楽の相乗効果によって本作の世界観をより豊かに彩っている。

今回解禁された特報映像では、セミの横顔のアップから始まり、淡く揺らめく光とともに彼女たちの繊細な感情を表現したカットが続く。夢と現実、希望と不安が交差するような映像は、観る者の胸を締めつける詩的な仕上がりとなっている。また、ティザーポスターには、草むらに横たわるセミの横顔と、破れた靴下からのぞく素足という印象的なビジュアルが採用されており、作品の儚さと痛みを象徴している。

本作は、第60回百想藝術大賞でGUCCIが選出するGUCCI IMPACT AWARDも受賞。セウォル号事故というセンシティブなテーマを背景に、普遍的な人間ドラマと若者の切ない恋心を丁寧に描いた注目作だ。

▼特報

■映画情報
タイトル:君と私
原題:너와나
英題:The Dream Songs
監督:チョ・ヒョンチョル
脚本:チョ・ヒョンチョル、チョン・ミヨン
出演:パク・ヘス、キム・シウン、オ・ウリ、キル・へヨン、パク・ジョンミン
撮影:DQM
音楽:OHHYUK/オヒョク(HYUKOH)
配給:パルコ
公開日:2025年11月14日(金)より、渋谷ホワイトシネクイントほか全国順次公開
上映時間:118分
フォーマット:ビスタサイズ/5.1ch
字幕翻訳:廣川芙由美

あらすじ:
修学旅行を明日に控えた高校生セミ(パク・ヘス)は、教室で不思議な夢を見た。不吉な胸騒ぎを覚えた彼女は、足を骨折して入院中のハウン(キム・シウン)のもとへと向かう。今日こそ、心に秘めていた思いを伝えなければと決意したセミ。しかし、一緒に修学旅行へ行きたいと願うセミと、どこか距離をとるハウン。小さな言い争いをきっかけに、2人の想いはすれ違っていってしまう──。

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