世界最高のレアビデオ・コレクションを追う、奇想天外なドキュメンタリー 『キムズビデオ』予告編

かつてニューヨークに実在した、映画ファンの聖地「キムズビデオ」。5万5000本を超えるレアでマニアックなビデオ・コレクションを誇った伝説のレンタルビデオ店をめぐる、驚きと熱狂に満ちたドキュメンタリー映画『キムズビデオ』が、8月8日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷ホワイトシネクイントほか全国順次公開されることが決定。あわせて、予告編、ポスタービジュアル、場面写真、そして“VHSパッケージ”前売券や“本編VHS”の発売といった異例の企画も解禁された。

予告編は、90年代のNYでカルチャーの中心となっていた「キムズビデオ」が、多くの若き才能たちに影響を与えた様子を映し出す。会員数は驚異の25万人。若きコーエン兄弟や『ジョーカー』のトッド・フィリップス、監督アレックス・ロス・ペリーなどが利用・勤務し、パブロ・ベルヘル監督の最新作にも登場するなど、伝説が今も息づいている。

しかし、ビデオレンタル時代の終焉により2008年に閉店。映画の監督でもある元会員のデイヴィッド・レッドモンは、その後のビデオコレクションの行方を追い、イタリア・シチリア島へ――。そこで彼が目にしたのは、劣悪な保管環境に放置された貴重なビデオの山だった。

レッドモンは映画たちを“救出”すべく、現地の市長やマフィアとの交渉、そして“映画の巨匠たちの精霊”を召喚し架空の撮影で奪還を試みるという、まさに映画さながらの一大プロジェクトを実行する。

▼予告編

■ユニークすぎる前売券&VHS本編発売!

特典前売券は、VHSと同サイズのパッケージ仕様で限定1000枚を販売。財布にもポケットにも入らない“持ち運べない前売券”として話題必至だ。さらに、公開初日8月8日には「本編字幕版VHS」も限定450本で発売。VHSのみでの発売という逆転の発想で、コレクター魂を刺激する。

本編には『ゴッドファーザー』『グッドフェローズ』『市民ケーン』『ブルーベルベット』『鏡』『ビデオドローム』など、56本もの映像が登場。予告編ではその一部がタイトルのみ紹介されているが、映画ファンなら見逃せないラインナップだ。

■映画情報

タイトル:キムズビデオ
原題:Kim’s Video
監督・編集:アシュレイ・セイビン、デイヴィッド・レッドモン
出演:キム・ヨンマン、ショーン・プライス・ウィリアムズ、アレックス・ロス・ペリー ほか
製作国・年:アメリカ/2023年
言語:英語、イタリア語、韓国語
上映時間:87分
公開日:2025年8月8日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷ホワイトシネクイントほか全国順次公開
配給:ラビットハウス、ミュート
©Carnivalesque Films 2023