“10月7日”後のパレスチナを見つめた衝撃のドキュメンタリー『壁の外側と内側』8月30日公開決定

中東情勢を30年にわたり見続けてきた日本人ジャーナリスト・川上泰徳が、自らの手で撮影・編集・監督を務めた初のドキュメンタリー映画『壁の外側と内側』が、8月30日(土)より渋谷ユーロスペースにて劇場公開されることが決定。あわせて、メインビジュアルと予告編も公開された。

2023年10月7日、ハマスによる越境攻撃をきっかけに始まったイスラエルの報復攻撃。ガザ地区は封鎖され、報道も困難な中、翌年7月、川上監督はパレスチナ・ヨルダン川西岸地区に取材で入り、ベツレヘムからヘブロン、そしてアカデミー賞受賞作『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』の舞台でもあるマサーフェル・ヤッタを訪れた。現地で目撃したのは、イスラエル軍の攻撃と破壊、ユダヤ人入植者による暴力の激化、そして兵役を拒否するイスラエル人若者たちの姿だった。

壁の「外側」と「内側」、両側から見たパレスチナ・イスラエルのいまを、川上監督は「携帯カメラに持ち替えて」記録。現地の声、想定を超える光景、そして見えてきた戦争の実態を一つの映画にまとめた。

予告編では、破壊された家々や暮らしを語る住民たちの声、そして「加害の事実を知らない」イスラエル国内の実態が映し出されており、観る者の胸を打つ映像となっている。

▼予告編

■川上泰徳監督 コメント
「30年間中東を見てきた私にとっても、10月7日以降の事態は異常でした。現地で見たこと、聞いたことを、皆さんと共有し、考えるためにこの映画をつくりました。初めての映像作品ですが、取材と同じように誠実に向き合い、真実を伝えることを心がけました。」

■映画情報

タイトル:壁の外側と内側
公開日:2025年8月30日(土)より渋谷ユーロスペースにてロードショー、以降全国順次公開
監督・撮影・編集・製作:川上泰徳
編集協力:大重裕二
整音:小川武
製作協力・配給:きろくびと
上映時間:104分
製作年:2025年/日本/カラー
© Kawakami Yasunori