家具以外何もない一室で精神的な拷問をうけ衰退、錯乱していくが…『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』予告編

世界的ベストセラーにもなったシュテファン・ツヴァイクの小説「チェスの話」を、『帰ってきたヒトラー』のオリヴァー・マスッチ主演、木村拓哉が出演し話題の海外ドラマ『THE SWARM』(Hulu独占配信)で共同監督をつとめたフィリップ・シュテルツェル監督が映画化した『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』が、7月21日より公開される。このほど、予告編、ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となった。

ロッテルダム港を出発し、アメリカへと向かう豪華客船。ヨーゼフは久しぶりに再会した妻と船に乗り込む。かつてウィーンで公証人を務めていたヨーゼフは、ヒトラー率いるドイツがオーストリアを併合した時にナチスに連行され、彼が管理する貴族の莫大な資産の預金番号を教えろと迫られた。それを拒絶したヨーゼフは、ホテルに監禁されるという過去を抱えていた。一方船内ではチェスの大会が開かれ、世界王者が船の乗客全員と戦っていた。船のオーナーにアドバイスを与え、引き分けまで持ち込んだヨーゼフは、彼から王者との一騎打ちを依頼される。ヨーゼフがチェスに強いのには悲しい理由があった。王者との白熱の試合の行方と共に、衝撃の真実が明かされる。

予告編は、冒頭、公証人であるヨーゼフ(オリヴァー・マスッチ)が、妻のアナ(ビルギット・ミニヒマイアー)とダンスをしながら優雅な夜を過ごしている姿から始まる。ところが状況は一転し、彼は秘密国家警察(ゲシュタポ)に突然拉致されてしまう。ゲシュタポのフランツ=ヨーゼフ・ベーム(アルブレヒト・シュッヘ)から、「あなたが管理してる貴族の資産を渡しなさい」と迫られ、「なんの話だかわからない」としらを切ると、そのまま“特別処理室”へと監禁されてしまうのだった。その後、家具以外何もない一室で精神的な拷問をうけ衰退、錯乱していくが一冊のチェスの本を手に入れてから、ヨーゼフはチェスの世界へとのめり込んでいく。場面は切り替わり、船上で繰り広げられるチェスの大会にヨーゼフの姿があった。彼はどうやってナチスから逃れることができたのか?その答えが明かされる時、彼の物語はひっくり返され、もう一つの事実が立ち上がる。

ポスタービジュアルは、日本版のオリジナルデザイン。チェスの碁盤の上に、たたずむヨーゼフとゲシュタポとみられる人物の背中。まるでチェスの駒のように人物が配置された印象的な構図のビジュアルだ。また、「何ものにも屈したくない」というコピーが添えられ、ナチスとの心理戦へ挑んだヨーゼフの強い意志を想起させる。

場面写真は、ゲシュタポのフランツ=ヨーゼフ・ベームの姿や、船上で繰り広げられるチェス大会にくわえて、ナチスを支持する突撃隊が車をさまたげるシーン、ダンスパーティーを楽しむヨーゼフ夫妻、監禁前に暖炉で書類を燃やすヨーゼフ、神妙な面持ちで車から顔を覗かせるアナの全6点。突撃隊が車をさまたげるシーンは、実際にウィーン市庁舎の裏で撮影された映像であり、総勢180人のエキストラが参加した迫力満点のシーンとなっている。

『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』
2023年7月21日(金)より、シネマート新宿他全国公開
監督:フィリップ・シュテルツェル
原案:シュテファン・ツヴァイク
出演:オリヴァー・マスッチ アルブレヒト・シュッへ ビルギット・ミニヒマイアー
配給:キノフィルムズ 

【ストーリー】 ロッテルダム港を出発し、アメリカへと向かう豪華客船。ヨーゼフは久しぶりに再会した妻と船に乗り込む。かつてウィーンで公証人を務めていたヨーゼフは、ヒトラー率いるドイツがオーストリアを併合した時にナチスに連行され、彼が管理する貴族の莫大な資産の預金番号を教えろと迫られた。それを拒絶したヨーゼフは、ホテルに監禁されるという過去を抱えていた。一方船内ではチェスの大会が開かれ、世界王者が船の乗客全員と戦っていた。船のオーナーにアドバイスを与え、引き分けまで持ち込んだヨーゼフは、彼から王者との一騎打ちを依頼される。ヨーゼフがチェスに強いのには悲しい理由があった。王者との白熱の試合の行方と共に、衝撃の真実が明かされる。

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