劇場版『名探偵コナン』の作曲家、菅野祐悟初の長編映画監督作『REQUIEM〜ある作曲家の物語〜』2025年2月公開

数々の映画やドラマ、アニメの音楽を手がける作曲家・菅野祐悟による初の長編映画監督作『REQUIEM〜ある作曲家の物語〜』が、2025年2月28日より公開されることが決定した。併せて、特報映像とビジュアルが披露された。

本作は、若き天才作曲家として名声を欲しいままにしている城島匠を描く物語。城島は大学の同期で10年前にこの世を去った神野慎吾から「死後、10年かけてレクイエム(鎮魂歌)を作曲してほしい」と言い渡されていたが、神野とある女性の関係が心の傷となり、作曲が進まなかった。そしてアシスタントの不祥事なども発覚し、城島はますます追い込まれていく。

本作で監督を務めるのは、劇場版『名探偵コナン』、大河ドラマ「軍師 官兵衛」、「半分青い」 等、数多くのヒット作品を音楽で支える超売れっ子作曲家として名高い菅野祐悟。城島を演じるのは平岡祐太。城島に寄り添う雑誌編集長・向井紗枝に桜井玲香、城島のアシスタント・姫野光一に安井謙太郎(7ORDER)、神野にフリースタイルピアニストのけいちゃんが扮する。そのほか『DAUGHTER』で竹中直人とダブル主演を務めた関川ゆかや、上地由真、加藤雅也も名を連ねる。

特報映像では、平岡祐太演じる若き天才作曲家の城島が「無理だ、レクイエムなんて俺には書けない」と悲痛の叫びとともに“愛深き故に愛に苦しむ”様子が描かれている。

ビジュアルは、真っ赤な壁に1枚の写真がかけられ、「その音楽は 愛か 狂気か」というキャッチコピーが添えられている。旋律で紡ぐ、作曲家の愛と苦悩を描いたストーリーを美しい映像と音楽、独特の色彩感で映し出す本作に期待が高まる仕上がりとなっている。

▼スタッフ&キャスト コメント

■菅野祐悟(監督・音楽)
自分の生きてきた音楽や哲学を映像で表現した、現時点で僕の集大成的な映画になりました。長篇映画という初の大きなステージで、素晴らしいキャストやスタッフの胸をお借りして、作曲家である自分にしか描けない表現を模索し続けました。劇場の大きなスクリーン、大音量で楽しんでいただけたら幸いです。音楽映画ですから!

■平岡祐太
城島匠役を演じました、平岡祐太です。撮影前に、監督をされる菅野祐悟さんと打ち合わせをさせて頂きました。その際に、「今までに観たことのないアート映画を撮りたい」とおっしゃっていたのが印象的で、ワクワクしていたのを覚えています。そして…初日には経験したことのない撮影スタイルに戸惑いもしましたが、徐々に斬新な世界観に引き込まれていきました。そして、仕上がりは、想像していた以上に不思議で、色彩も美しく、奇妙な感覚にもなる映画になっていると思います。是非、劇場に菅野祐悟監督ワールドに飲み込まれに来て下さい。

■桜井玲香
作曲家であり、映画監督であり、絵画も描かれる菅野祐悟監督と過ごす現場は毎日新鮮でした。カット毎に確認させていただく映像、1シーン1シーンがまるで絵画の様に仕上がっていて、毎回予測不可能だったので、次はどんな絵に仕上がっているのか。とワクワクしながら撮影を進めていた記憶が鮮明に残っています。劇中歌もキャストみんなでちょこっと歌わせていただいていたりするので、是非劇場で五感をフルに使って楽しんで頂けると嬉しいです!

■けいちゃん
今回、神野役を演じさせていただきました。けいちゃんです。私自身ピアニストという仕事を普段やっているということもあり、神野を身近に感じながら演技をすることができました。この作品はもはや映画という枠組みでは抑えきれない…「芸術」そのものであるという気がしました。一流の芸術は人の心の潜在部分を気付かぬうちに塗り潰していくものだと思います。完成した映像を見終えたとき、私はまんまと菅野祐悟監督に塗り潰されていました。ぜひ劇場で体感してみてほしいです。

■加藤雅也
私は伯爵と言う謎の人物を演じさせていただきました。最初にいただいた台本よりはセリフが大幅にカットされましたが、最初に読んだ台本のセリフから伯爵の哲学と言うものを感じ取り、非常に興味のある人物だと思い参加させていただきました。監督はシンメトリーの映像にこだわり、常に左右対象であることを意識することが求められました。グラスを置く位置を異常に意識しながら演じたのが今では面白い思い出です。また画家でもある監督の作り出す映像は、とても色彩豊かな菅野祐悟の世界を作り出しています。

『REQUIEM〜ある作曲家の物語〜』
2025月2日28日(金)新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほかより全国ロードショー
監督・音楽:菅野祐悟
出演:平岡祐太 桜井玲香 安井謙太郎 けいちゃん 関川ゆか 上地由真 藤田多梨亜 西尾聖玄 加藤雅也
配給:アイエス・フィールド S・D・P

【ストーリー】 その音楽は、愛か?狂気か?これはあるひとりの作曲家の物語である。今は亡き親友、神野慎吾の幻影に苦しみながらも「約束」を果たそうとひたむきに生きる城島匠。他人からは順風満帆に見える、その人生に潜む「苦悩」と、それを支える人々の「想い」が絡み合う。多くの愛を受けながらも、愛に飢え、愛に苦しみ、葛藤し続ける作曲家がたどり着いた音楽(レクイエム)とは?

Ⓒ2024「REQUIEM」製作委員会