「この男は、バカだ。でもずっと好きな私は、もっとバカだ」橋本愛主演『早乙女カナコの場合は』特報映像

作家・柚木麻子が2012年に上梓した小説「早稲女、女、男」を原作に、映画監督・矢崎仁司が主演に橋本愛を迎えて映画化した『早乙女カナコの場合は』が、2025年3月14日より公開される。このほど、特報映像が披露された。

本作は、男勝りで過剰な自意識ゆえに素直に甘えることができず、本当は誰よりも純粋で不器用な主人公・早乙女カナコと演劇サークルの先輩・長津田の10年にわたる恋愛模様を中心に、彼女たちと周囲の人々が右往左往しながらも各々が自分を見つめ直していく姿を描いた恋愛奮闘記。

主人公・早乙女カナコ役を橋本愛、長津田役を中川大志が演じる。そして監督には『三月のライオン』『ストロベリーショートケイクス』などで知られる矢崎仁司。

追加キャストとして、山田杏奈、臼田あさ美、中村蒼らの出演が発表された。別の女子大に通うも、カナコや長津田が所属する演劇サークル「チャリングクロス」に入部し、長津田に急接近する本田麻衣子役を、『ゴールデンカムイ』や『正体』など数々の話題作に出演し、今注目の若手俳優・山田杏奈が演じる。内定先の先輩で、厳しさと優しさを兼ね備え、カナコにとって社会人として尊敬する存在の慶野亜依子役を臼田あさ美、同じく内定先の先輩でカナコに想いを寄せる吉沢洋一役を中村蒼が演じる。

山田は、演じた麻衣子から「どうなるか分からなくても、先が見えなくても 好きなように生きていいじゃないか!という覚悟を彼女に教えてもらった気がします。観終わったあと自分自身を肯定してあげたくなるような、どこか清々しい気分になるような」と、覚悟をもらったとコメントし、臼田は「現場に入ってからは、慶野亜依子の脆さを受け入れる日々で、カナコの真っ直ぐさに向き合うたびに負けてしまいそうで、重心を低く、踏ん張って演じました」と役柄に没入したことを明かす。中村は「互いの立場や性格に嫉妬し、羨み、何度も傷つきながら成長する登場人物達を応援してあげてほしいです」と登場人物全員に対して温かい気持ちになるコメントが寄せられた。

特報映像は、カナコ(橋本愛)が扉を開けると長津田(中川大志)が満面の笑みを浮かべ、シャンパンを開けるシーンからスタート。「この男は、バカだ。でもずっと好きな私は、もっとバカだ」という印象的なナレーションとともに、海辺でホタルイカを一緒に食べる姿や、長津田が抱きしめるシーンなど、2人のエモーショナルな瞬間が描かれている。愛か、理想か、それとも…?観客の心を揺さぶるようなドラマチックな展開が予感される特報映像となっている。

『早乙女カナコの場合は』
2025年3月14日(金) 新宿ピカデリー他全国公開
監督:矢崎仁司
原作:柚木麻子「早稲女、女、男」
脚本:朝西真砂 知愛
出演:橋本愛 中川大志 山田杏奈 根矢涼香 久保田紗友 平井亜門 吉岡睦雄 草野康太 臼田あさ美 中村蒼
配給:日活/KDDI

【ストーリー】 大学進学と同時に友達と二人暮らしを始めた早乙女カナコ。入学式で演劇サークル「チャリングクロス」で脚本家を目指す長津田と出会い、そのまま付き合うことに。就職活動を終え、念願の大手出版社に就職が決まる。長津田とも4年の付き合いになるが、このところ口げんかが絶えない。⻑津田は、口ばかりで脚本を最後まで書かず、卒業もする気はなさそう。サークルに入ってきた女子大の1年生・麻衣子と浮気疑惑さえある。そんなとき、カナコは内定先の先輩・吉沢から告白される。編集者になる夢を追うカナコは、長津田の生き方とだんだんとすれ違っていく。大学入学から10年。それぞれが抱える葛藤、迷い、そして2人の恋の行方は。

©2015 柚木麻子/祥伝社 ©2024「早乙女カナコの場合は」製作委員会