異端のピアニスト、角野隼斗(すみのはやと)に3年間密着し、今まで明かされなかった素顔、現在の思考、挑戦し続ける姿を追ったドキュメンタリー映画『角野隼斗ドキュメンタリーフィルム 不確かな軌跡』が、2025年2月28日より公開されることが決定した。併せて、予告編とポスタービジュアルが披露された。
日本の学問において理系の最高峰である東京大学理科一類に進学しながらも、クラッシック音楽界で世界的に活躍する異端のピアニスト、角野隼斗。パリ、ウィーン、台北、ソウル、上海で演奏会を開き、ロイヤル・アルバート・ホール(ロンドン)へのデビューを果たしたほか、ラヴィニア音楽祭にてマリン・オルソップ指揮・シカゴ交響楽団と共演し、大きな話題となった。今年3月にはベルリンに本拠を置くソニークラシカルと日本人4人目の世界契約を果たし、10月30日にはデビューアルバムがワールドワイド・リリースされ、20代にしてクラッシック音楽界でのトップアーティストの地位を築いた。また、“Cateen(かてぃん)”名義で活動するYouTubeチャンネルの登録者数は141万人を超え、クラッシックファンにとどまらず、幅広い層からから圧倒的な人気を博している。ピアニストとして世界を相手に戦う角野隼斗とは一体何者なのか。これまでにない音を奏で、聴衆を惹きつけるのは何故か。そんな姿を3年間にわたって密着した。
2024年7月14日、日本武道館。13,000人の観客が見守る中、圧倒的なパフォーマンスは観る者すべてを魅了した。そして、一人のピアニストが新たな世界への出発を宣言する。
幼少期から数字に魅了され、母のピアノ教室で鍵盤に触れて育った角野隼斗。数々のコンクールで輝かしい成績を収めたていた彼はクラシック音楽以外にも興味を持ち、東京大学理科一類に進学。YouTubeに音ゲーの動画を公開し、後に“Cateen”としてピアノ演奏動画も注目を集めるようになった。従来のピアニストとは異なる道を歩んできた角野だが、大学院時代、“最後の思い出”として出場したピティナピアノコンペティション特級でグランプリを受賞。そして、ショパンコンクールに挑戦するものの、ファイナリストに残ることはなかった。しかし、彼の人生は大きく変わり始めていた。その後、全国ツアーは完売、様々なメディアやステージでも観客を魅了する。
角野はなぜここまで人気を得ることが出来るのか?パフォーマンス、ビジュアル、学歴、YouTube、運?それだけではない、何か特別なものが彼にはある。クラシック音楽、ピアノ、そして音楽そのものに対する角野の挑戦を描くドキュメンタリー。時代に選ばれたピアニストが歩む茨の道、その先に待つ未来とは。
■角野隼斗 コメント
自分の初のドキュメンタリー映画ということで、嬉しいやら恥ずかしいやらソワソワしています。ドキュメンタリーというのは確固たる目標に向かって突き進むようなタイプの人生の方がきっと映えるんだろうと思いますが、自分の人生はそんな一直線ではありませんでした。過去を振り返ってみれば、環境に導かれながらその時々で自分の進むべき道を模索してきたように思います。その軌跡はいつも、不確かなものでした。それでも自分の中には確固たる想いと美学はあって、それを形にするために日々努力してきました。そしてこれからも。こんな僕の物語が面白いのかどうかは分かりませんが、何かみなさんの生きるヒントに少しでもなれたら、それ以上に嬉しいことはありません。
『角野隼斗ドキュメンタリーフィルム 不確かな軌跡』
2025年2月28日(金)全国公開
出演:角野隼斗
配給:ローソン・ユナイテッドシネマ
©角野隼斗ドキュメンタリーフィルム製作委員会