2021年東京オリンピック開催直後、都会の喧騒に佇むゲストハウス“ココ”を舞台に、住み込みバイトの詩子と“ココ”に集う人々の交流と愛おしい日々を綴った映画『ココでのはなし』が、11月8日より公開されることが決定した。併せて、予告編とポスタービジュアルが披露された。
主演は、2022年公開の映画『猫は逃げた』で主演に抜擢され、今年は『走れない人の走り方』、『SUPER HAPPY FOREVER』、『夜のまにまに』など主演・メインキャスト作の公開が続く、山本奈衣瑠。脇を固めるのは、吉行和子、結城貴史、三河悠冴、生越千晴、モト冬樹など、世代を超えた才能あふれる演技人が集結している。
監督は、18歳から独学で映画制作の道に入ったという、現在31歳の新鋭、こささりょうま。長編デビュー作となる本作では、これまでMVやドラマで培った手腕で、今を切に生きる人々の機微と営みを丁寧に紡ぎ出す。
予告編では、前半、都会の喧騒に佇むゲストハウス“ココ”に住み込みで働く詩子(山本奈衣瑠)が、元旅人でオーナーの博文(結城貴史)と、SNSにハマりライフハック動画を配信する泉さん(吉行和子)と共に慎ましくも満ち足りた生活を送っている様子から始まる。そして、詩子の「これは”ココ”で出会った皆の話。日々に少しだけ疲れてしまった人の話だ」というモノローグとともに、バイト先が潰れてしまい目標もなくくすぶっている青年、存(三河悠冴)、声優の夢を諦め就職しようとするも、両親から帰国を促されている中国人のシャオルー(生越千晴)など、ゲストハウスに訪れる人々の背景が映し出される。そして笑顔でお客さんを迎える詩子にも、父親(モト冬樹)との確執でわけあって田舎を飛び出してきた過去があり…。そんな悩みを抱える若者たちに泉さんが「皆、なんか焦ってない?若いのなんて人生のうちの一瞬よ」と語りかけ、観る者の胸をぎゅっと掴む予告編となっている。
本作の撮影が行われたのは、ゲストハウスの聖地として知られ、日本のみならず世界中から宿泊者を迎える実在のゲストハウス「toco.」。映画の世界観を引き立てる、築100年超の日本母屋を残した景観を予告編からも垣間見ることができる。
ポスタービジュアルは、詩子(山本奈衣瑠)と泉さん(吉行和子)が笑い合う姿が大きく映し出された写真とともに、登場人物や劇中に登場するアイテムのコラージュやイラストが配置されたもの。「いつでも帰っておいで」のコピーが添えられ、心温まるストーリーを思わせるビジュアルとなっている。
『ココでのはなし』
2024年11月8日(金) シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテほか全国順次公開
監督:こささりょうま
出演:山本奈衣瑠 結城貴史 三河悠冴 生越千晴 宮原尚之 中山雄斗 伊島空 小松勇司 笹丘明里 三戸大久 モト冬樹 吉行和子
配給:イーチタイム
【ストーリー】 2021年東京オリンピック開催直後、都会の喧騒に佇むゲストハウス「ココ」。住み込みでアルバイトとして働く詩子は、元旅人でオーナーの博文とSNSにハマりライフハック動画を配信する泉さんと共に、慎ましくも満ち足りた生活を送っている。ココにやってくるのは、バイト先が潰れてしまい目標もなく、くすぶる存や、声優の夢を諦め就職しようとするも、両親から帰国を促されている中国人のシャオルーなど、悩みを抱える若者たち。そして笑顔でお客さんを迎える詩子にも、わけあって田舎を飛び出してきた過去があった…。「休憩が大事。考えながら休んでいいのよ」ココでの生活が、日々に疲れてしまっている人々の心を少しずつ解きほぐしていく。
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