黒沢清監督「これぞまさに現代ホラーのスタンダード」新鋭・池田健太監督の長編デビュー作『STRANGERS(ストレンジャーズ)』11月公開!

現代社会に潜む甘い罠と不安の渦の中で自分自身を見失っていくひとりの女性を描く心理サスペンス・スリラー映画『STRANGERS(ストレンジャーズ)』が、11月2日より公開されることが決定した。併せて、特報映像とティザービジュアルが披露された。

本作は、婚約者の浮気、マッチングアプリ、パパ活など現代社会に潜む甘い罠と不安の渦の中で自分自身を見失っていくひとりの女性を描く心理サスペンス・スリラー。『Cloud クラウド』の公開が控える巨匠・黒沢清監督が「後ろ姿が恐い。静寂が恐い。掛かっている服が恐い。そしてまわりの人はみんな恐くなる。これぞまさに現代ホラーのスタンダード。」と、絶賛した作品だ。

主人公の直子を演じるのは『鯨の骨』、『夜明けまでバス停で』、『嵐電』、『菊とギロチン』など話題作への出演が絶えない大⻄礼芳。濱口⻯介監督作や黒沢清監督作に出演するなど国際的に活躍の場を広げている玄理が、現代社会の中で不安を抱える直子にとってのファム・ファタール(魅惑する女)を演じる。また、唯一無二のサスペンスを支える重要な役割の担い手として柾木玲弥、小川あん、宮田佳典、岩瀬亮らが集った。

監督を務めるのは本作が長編デビューとなる池田健太。大阪大学基礎工学部でコンピューターサイエンスを学び、中退後、単身アメリカに渡り、スピルバーグが学んだカリフォルニア州立大ロングビーチで映画学・脚本を学んだ後、岩井俊二監督に師事。現在は大手外資系コンサルティング企業で働く傍ら脚本家としても活動する異色の経歴の持ち主。前作の短編映画『午後3時の悪魔』は、パリのFestival Silhouette、札幌国際短編映画祭など国内外の映画祭で上映され、その独特の空気感と徹底した映像演出がロベール・ブレッソンにもなぞらえられた。

撮影は代表作にカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された濱口⻯介監督の『寝ても覚めても』や、沖田修一監督『さかなのこ』、岨手由貴子監督『あの子は貴族」など現代日本映画を牽引する佐々木靖之がつとめ、静かで精緻に展開される心理サスペンス・スリラーを支えている。音楽は、その繊細な音色と即興演奏が国内外で高い評価を受ける橋本秀幸が本作のために書き下ろし曲を提供している。

■黒沢清(映画監督) コメント
後ろ姿が恐い。静寂が恐い。掛かっている服が恐い。そしてまわりの人はみんな恐くなる。これぞまさに現代ホラーのスタンダード。

『STRANGERS(ストレンジャーズ)』
2024年11月2日(土)よりシアター・イメージフォーラム他にて順次公開
監督・脚本:池田健太
出演:大⻄礼芳 柾木玲弥 小川あん 宮田佳典 佐藤玲 岩瀬亮 谷川昭一朗 玄理
配給:impasse

【ストーリー】 婚約者の浮気を知る直子は、不思議な魅力をもつ同僚の山口紗季にみちびかれてマッチングアプリを始める。さまざまな男と出会い金を受け取りながら、かりそめのデートを繰り返す直子は、日に日に派手になっていく。自分自身の姿形が次第に山口に似てきていることに気づき動揺するも、やめることができない。そうすることで不安も取り除かれていると錯覚する直子は、次第に自分自身を見失っていき、さらなる不安の渦に沈んでいく…。

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