「失敗すれば反逆罪、成功すれば革命だ!」国家の命運を懸けた9時間の攻防『ソウルの春』予告編

2023年韓国で年間観客動員数第1位を記録し、『パラサイト 半地下の家族』を上回る1300万人以上の観客動員を記録した『ソウルの春』が、8月23日より公開される。このほど、予告編とポスタービジュアルが披露された。

「粛軍クーデター」「12.12軍事反乱」などとも言われる韓国民主主義の存亡を揺るがした実際の事件を基に、一部フィクションを交えながら描かれる本作。韓国で公開されるやいなや、事件をリアルタイムで知る世代はもちろん、事件を知らない若者たちの間でも瞬く間に話題となり大ヒットスタート。独裁者の座を狙う男チョン・ドゥグァンへの激しい怒りと、彼に立ち向かったイ・テシンへの共感に、心をそして魂を揺さぶられた観客たちの世代を超えた熱量に支えられ、最終的には国民の4人に1人が劇場に脚を運び、『パラサイト 半地下の家族』などを上回る1300万人以上の観客動員を記録。コロナ禍以降の劇場公開作品としてはNo.1(2024年3月末日現在)となる記録的メガヒットとなった。

予告編では、「パク大統領閣下が逝去されました」という1979年10月26日の大統領暗殺を機に、「人間という動物はだな 強い者に導かれたいと願ってる」とチョン・ドゥグァン保安司令官(ファン・ジョンミン)が実権を握り始める様子が。それに対し「あの男を放置してはなりません」と警戒を強める陸軍参謀総長(イ・ソンミン)は信頼するイ・テシン(チョン・ウソン)を「君のような無欲な人に首都(ソウル)を守ってもらいたい」と説得し、首都警備司令官に任命する。しかし、チョン・ドゥグァンの野望は暴走。ついに激しい銃撃戦を皮切りにクーデターへと。「ソウルを死守せねば」と険しい表情のイ・テシン。一方チョン・ドゥグァンは高笑いを見せ、「失敗すれば反逆罪、成功すれば革命だ!」と息巻く。あの夜の闘いで本当は何が起きていたのか、圧倒的なリアリティとスケール感で描かれ、一時も目が離せない。

ポスタービジュアルは、ファン・ジョンミン演じる“独裁者の座を狙う男”チョン・ドゥグァンと、チョン・ウソン演じる“国を守ろうとした男”イ・テシンが対峙する様を中央に配し、その表情からは相容れない2人の強い信念を感じさせる。さらに闇夜に浮かび上がる無数の軍人たちの姿から国家を揺るがすクーデター前夜の緊張感が漂う。

場面写真からは、9時間の攻防に身を投じるイ・テシン、チョン・ドゥグァン両陣営の様子が写し出されている。

『ソウルの春』
2024年8月23日(金) 新宿バルト9ほか全国公開
監督・脚本:キム・ソンス
出演:ファン・ジョンミン チョン・ウソン イ・ソンミン パク・ヘジュン キム・ソンギュン チョン・マンシク チョン・ヘイン イ・ジュニョク
配給:クロックワークス

【ストーリー】 1979年10月26日、独裁者とも言われた大韓民国大統領が、自らの側近に暗殺された。国中に衝撃が走るとともに、民主化を期待する国民の声は日に日に高まってゆく。しかし、暗殺事件の合同捜査本部長に就任したチョン・ドゥグァン保安司令官(ファン・ジョンミン)は、陸軍内の秘密組織“ハナ会”の将校たちを率い、新たな独裁者として君臨すべく、同年12月12日にクーデターを決行する。一方、高潔な軍人として知られる首都警備司令官イ・テシン(チョン・ウソン)は、部下の中にハナ会のメンバーが潜む圧倒的不利な状況の中、自らの軍人としての信念に基づき“反逆者”チョン・ドゥグァンの暴走を食い止めるべく立ち上がる。

© 2023 PLUS M ENTERTAINMENT & HIVE MEDIA CORP, ALL RIGHTS RESERVED.