週刊ビッグコミックスピリッツで連載開始直後から、その登場人物たちの心理描写のリアルさ、DTM（デスクトップミュージック）を題材に誌面を飛び越えてくるかのような独特な音楽表現とタイムリーなテーマ性でSNSを中心に熱い支持と共感を集め、従来の音楽マンガとは全く違った、デジタルネイティブ世代における新しい音楽コミックスとして大きな話題を呼んだ原作を、ドラマ「silent」監督の風間太樹が、川西拓実（JO1）、桜田ひよりを主演に迎えて実写映画化する『バジーノイズ』が、5月に公開される。このほど、特報映像とティザービジュアルが披露された。

主演を務めるのは、国内外からの熱い声援を集め続け、2年連続の紅白歌合戦出場を果たした大人気グローバルボーイズグループ・JO1の川西拓実。映画初主演の川西は、人とかかわる事を必要とせず、たったひとつの“すきなもの”である音楽をPCで作り、ひとり奏でるだけのシンプルな生活を送っている清澄を演じる。そしてもう一人の主演は、俳優・モデルとして着実にキャリアを重ね、風間監督とは「silent」に続き2回目のタッグを組むことになる、最旬の若手女優、桜田ひより。自分の気持ちに素直に生き、清澄の閉じた世界に強烈なノイズが流れ込むきっかけとなる潮を演じる。清澄と潮と出会うことで自分の人生を見つめ直す航太郎を井之脇海が、清澄の音楽に衝撃を受け、共に音楽を奏でることになるベーシストの陸を栁俊太郎がそれぞれ演じている。

特報映像は、“Type:清澄”、“Type:潮”の2種。“Type:清澄”では、「何もいらない。頭の中の音を形にできれば、それでいい」と、孤独で静かな世界でひとり音楽を奏でる清澄の部屋に、「君は笑って、ぶっ壊したんだ」という言葉通りに、窓ガラスを割って入り込む潮。しかし、その出会いによって初めて知る“感情”が溢れてしまう清澄の様子も描かれている。“Type:潮”では、「ずっと誰かにお薦めされた物だけで生きてきた」という潮が、「心の奥がギュッとなる」清澄の奏でる音楽に出会ってしまい、潮の心が突き動かされる様子が描かれる。2人が出会い、そして航太郎や陸との出会いが連鎖し、180度変わりはじめる清澄と潮の世界。ドラマ「silent」の風間監督ならではの、エモーショナルで切ない質感の映像を垣間見ることができる。

ティザービジュアルは、エモーショナルで切ない青春が表現された色合いに、「音楽」によって変わりだす清澄と潮を表すように、ヘッドホンをつけた2人の姿が印象的なポスターとなっている。

また、藤井風やiri、adieu（上白石萌歌）をはじめとしてアーティストのプロデュースを務めるYaffleが「music concept design」として本作に参加していることも発表された。今、最も注目を集める音楽プロデューサーYaffleが、劇中で流れる清澄が作る楽曲をすべて手掛けている。

『バジーノイズ』
2024年5月 全国ロードショー
監督：風間太樹
原作：むつき潤「バジーノイズ」
出演：川西拓実（JO1）　桜田ひより　井之脇海　栁俊太郎
配給：ギャガ

【ストーリー】　マンションの住み込み管理人をしながら、「音楽を奏でること」だけを生きがいにしている清澄。人と関わることを必要とせずシンプルな生活を送っていた彼に、上の部屋に住む女性・潮が挨拶を交わしてきた。その日失恋をしたと言う彼女は、毎日音漏れしていた清澄の音楽を楽しみに聞いていたと打ち明ける。やがて潮が投稿した何気ない演奏動画によって、自分の音楽を誰かに聴かせようなどと思ってもいなかった清澄の世界が大きく変わっていく。

©むつき潤・小学館／「バジーノイズ」製作委員会