世界絶賛の伝説的コミック原作を、『愛がなんだ』の今泉力哉監督が真木よう子主演で初映像化するヒューマンドラマ『アンダーカレント』が、10月6日より公開される。このほど、本予告編&本ビジュアルがお披露目となった。
本作は、心の奥底に閉じ込めた気持ちを大切に描く、自分自身ととことん向きあう究極のヒューマンドラマ。
本ビジュアルには、「なぜ男は現れ、なぜ夫は消えたのか――」というミステリアスな言葉が添えられている。上段には主演・真木よう子と物語のキーマンを担う井浦新との2ショット。突然現れた謎の男・堀隆之と湖面を前に佇む主人公・関口かなえの表情が、「喪失」「孤独」「偽り」を静かに想起させ、どこかサスペンスフルな描写となっている。かたや下段では真木よう子と、突然失踪したかなえの夫・関口悟を演じる永山瑛太との2ショット。仲睦まじかった頃の二人は、共に理解しあい、愛しあっているかのように見えた…幸せそうなこの夫婦の描写には、上段で記したイメージとは対照的に「温もり」「愛」「幸福」が感じ取れる。「偽りも、本当も、抱きしめながら、生きていく。」のコピーとともにこの二つの描写が一つになることで、複雑で且つ繊細に奥底で揺れ動く心が表現されている。
本予告編は、主人公・関口かなえと、かなえが営む銭湯に突然現れた謎の男・堀隆之との対峙から始まる。かなえは突然失踪した夫・関口悟のことで頭を悩ませていた。住み込みで働きたいと申し出た堀との奇妙な日常が続く中、偶然に再会した大学時代の友人・菅野よう子の紹介で、どこか怪しげで風変わりな探偵・山崎道夫に悟の捜索を依頼する。本作のキーとなる「人をわかるってどういうことですか?」と山崎がかなえに聞き取りをするシーンでは、かなえは虚を突かれたかのように絶句する。日本映画界が誇る俳優陣の演技力が如実に発揮された名シーンの数々、心の奥底に秘めた本音が観る者の心を震わせる。突然失踪した夫、突然現れた謎の男、どこか怪しげで風変わりな探偵…連続して出現するミステリアスで不可解な登場人物によって知らぬ間に物語の核心に引き込まれていく。気が付けば、そこは深層。そこからあることをきっかけに浮かび上がってくるそれぞれの想い…。音楽界の至宝・細野晴臣の楽曲にいざなわれ、物語は主人公・かなえの心境の変化と共に救いを見出していく。本予告に秘めた濃密な時間と最後に差し込む一筋の光とは。
7月21日より全国の上映劇場(一部劇場を除く)及び、オンラインにて映画『アンダーカレント』のムビチケが発売となる。カード型前売券の券面には、真木よう子扮するかなえの心の底流を想起させるブルーの美しいイメージビジュアルが採用されている。オンライン券には、イメージビジュアルのスマホ壁紙がプレゼントされる。
『アンダーカレント』
2023年10月6日(金)より、全国公開
監督:今泉力哉
脚本:澤井香織 今泉力哉
原作:豊田徹也「アンダーカレント」(講談社「アフタヌーンKC」刊)
出演:真木よう子 井浦新 リリー・フランキー 永山瑛太 江口のりこ 中村久美 康すおん 内田理央
配給:KADOKAWA
【ストーリー】家業の銭湯を継ぎ、夫の悟とともに順風満帆な日々を送るかなえ。しかし突然、悟が失踪する。途方に暮れていたかなえだったが、なんとか一時休業していた銭湯を再開させる。数日後、堀と名乗る謎の男が、銭湯組合の紹介を通じて「働きたい」とやって来る。その日から、住み込みで働くことになった堀とかなえの不思議な共同生活が始まる。友人から紹介された胡散臭い探偵・山崎とともに期間限定で悟を捜しながら、堀と過ごす心地よい時間の中で、穏やかな日常を取り戻しつつあったかなえ。だが、あることをきっかけに、悟、堀、そしてかなえが閉ざしていた心の深層が、徐々に浮かび上がっていく。それぞれの心の底流(アンダーカレント)が交じりあったその先に訪れるものとは。
©豊田徹也/講談社 ©2023「アンダーカレント」製作委員会