真木よう子「夫が失踪したんです」今泉力哉監督作『アンダーカレント』特報映像&ティザーポスタービジュアル

世界絶賛の伝説的コミック原作を、『愛がなんだ』の今泉力哉監督が真木よう子主演で初映像化するヒューマンドラマ『アンダーカレント』が、10月6日より公開される。このほど、特報映像&ティザービポスタービジュアルがお披露目となった。

本作は、心の奥底に閉じ込めた気持ちを大切に描く、自分自身ととことん向きあう究極のヒューマンドラマ。

特報映像は、主演の真木よう子を筆頭に日本映画界を代表する実力派俳優陣を迎え、本作で新しい一面を開花させた今泉力哉監督の魅力的な表現が詰まった映像となっている。突然、夫の悟(永山瑛太)が失踪したかなえ(真木よう子)。そこに突如現れた謎の男・堀(井浦新)。「生きるための嘘は、罪ですか?」と俳優陣の表情から、登場人物が抱える繊細な心情が想像でき、人間が持つ、寂しさと温かさが伝わる本作への期待度が高まる特報映像となっている。

音楽を担当するのは音楽界の至宝・細野晴臣。第65回グラミー賞を受賞したハリー・スタイルズのアルバム「Harry’s House」の由来にもなった「HOSONO HOUSE」(50周年記念盤)を先週5月25日にリリースするなど、日本のみならず世界のアーティストに影響を与え続けている。本作での楽曲提供でも、まさにアンダーカレント、深層に響き渡るようななんとも心地よい音色で観る者を物語の中へいざなってくれる。

メイン写真は、かなえが湯船にプカッと浮かび、何か考えこんでいるような、原作のコマを忠実に再現した1枚に。その心の奥底にあるものとは?

ティザーポスタービジュアルは「生きるための嘘は、罪ですか?」という心に刺さるコピーとともに、水中に浮遊する主人公・かなえの心の奥深くに潜む何かを感じさせる、美しくもどこかミステリアスなビジュアルとなっている。

ティザーポスタービジュアルを手掛けたのは『万引き家族』『パリ13区』など邦画・洋画を問わず数々の作品に携わってきたデザイナー・大島依提亜。映画の内容を深く理解した上で作り出されたビジュアルは、作品の世界観を残しつつ新たな魅力を引き出している。

そして本作のキービジュアルの写真撮影を担当したのは、これまで今泉監督の『愛がなんだ』『街の上で』『窓辺にて』をはじめ、さまざまな映画のキービジュアルとなる写真の撮影を手掛けてきた、国内外で活躍する注目の写真家・木村和平。俳優(キャラクター)に流れる感情を、その人物が置かれた空間や時間とともに1枚の写真として切り取れる人として、監督の今泉から圧倒的な信頼を得ている木村が手掛けた写真を活かし、美しくも複雑な感情を宿したティザービジュアルに仕上がった。

伝説的ロングセラー漫画が実写として生まれ変わるにあたり、作品に華を添えるべく集結した超豪華クリエイター陣。原作を尊重した上で、新たに生み出された素晴らしいクリエイティブにも要注目だ。

そしてこの度、大好評につき原作『アンダーカレント』単行本の再重版も決定している。

『アンダーカレント』
2023年10月6日(金)より、全国公開
監督:今泉力哉
脚本:澤井香織 今泉力哉
原作:豊田徹也「アンダーカレント」(講談社「アフタヌーンKC」刊)
出演:真木よう子 井浦新 リリー・フランキー 永山瑛太 江口のりこ 中村久美 康すおん 内田理央
配給:KADOKAWA

【ストーリー】家業の銭湯を継ぎ、夫の悟とともに順風満帆な日々を送るかなえ。しかし突然、悟が失踪する。途方に暮れていたかなえだったが、なんとか一時休業していた銭湯を再開させる。数日後、堀と名乗る謎の男が、銭湯組合の紹介を通じて「働きたい」とやって来る。その日から、住み込みで働くことになった堀とかなえの不思議な共同生活が始まる。友人から紹介された胡散臭い探偵・山崎とともに期間限定で悟を捜しながら、堀と過ごす心地よい時間の中で、穏やかな日常を取り戻しつつあったかなえ。だが、あることをきっかけに、悟、堀、そしてかなえが閉ざしていた心の深層が、徐々に浮かび上がっていく。それぞれの心の底流(アンダーカレント)が交じりあったその先に訪れるものとは。

©豊田徹也/講談社 ©2023「アンダーカレント」製作委員会