“顔面凶器”“Vシネマの帝王”など、数々の異名を持ち映画やドラマ、バラエティなどの多様なフィールドで活躍し、2022年に60歳の還暦を迎えた俳優・小沢仁志が、オリジナル脚本、製作総指揮・主演を兼ねるアクション映画『BAD CITY』が、1月20日に公開初日を迎え、同日に新宿ピカデリーで行われた初日舞台挨拶に、キャストの小沢仁志、坂ノ上茜、勝矢、圭叶、山口祥行、加藤雅也、かたせ梨乃、そして園村健介監督が登壇した。
▼本イベントのYouTube版レポートはコチラ
主演の小沢は、ついに初日を迎えて「本当に長いこと撮影からキャンペーンも含めて、やっとここにたどり着いた。こんなにお客さんもいっぱい来てもらって」と満席の客席に満足げな様子。
小沢から「留置場の独房のセットに入れ」と言われたという坂ノ上は、「撮影中も小さい意地悪をされ続けたので、鍵とかつけられて長時間放置されたりとかするんだろうなと思っていた」という。しかし実際に独房のセットに入ってみると、「ドアを閉めた瞬間に、『ハッピーバースデートゥーユー』って、サプライズでケーキを持ってきてくれて。ちょうどその日が私の誕生日だったので、お祝いしてくださって(笑)」と小沢の優しさに触れたエピソードを明かした。
また、圭叶のオーディションに出ていたという小沢は、「芝居もできるし可愛いし、口説こうかなと思った」ことを告白。しかし、「(圭叶が)嶋大輔の娘だって言うから、『無理、無理、無理』って。仲間の大輔の娘は、おかしいやろ?」と苦笑いを浮かべていた。
本作ではアクションシーンがなかったという加藤は「本当に良かった。お芝居だけだったら次も呼んでください」と、笑顔で懇願。しかし小沢が「戦うシーンがあったら断ったのか?」と問いただすと、「台本を見た段階では分からなかったですけど、先に映画を観てたら断った」と冗談交じりに本音を漏らした。また、加藤は自身のデビュー作『クレイジーボーイズ』から小沢と親交があるそうで、新人の加藤に小沢が「ナメられたら終わりなんだよ。撮影現場に行ったら、誰かが攻撃対象にされる。そうなったら芝居ができなくなるから、とにかくナメられないにしろよ」と言われたそうで、「僕はずっと今でも覚えていて」と、デビュー作で教わった“小沢流処世術”を告白していた。
『BAD CITY』
2022年12月9日(金)より、福岡県で先行上映
2023年1月20(金)日より、新宿ピカデリーほか全国順次公開
監督・アクション監督:園村健介
製作総指揮・脚本・出演:小沢仁志(OZAWA)
主題歌:クレイジーケンバンド「こわもて」
出演:坂ノ上茜 勝矢 三元雅芸 諏訪太朗 島津健太郎 友和 桐生コウジ 浜田晃 松永有紗 許秀哲 圭叶 桑田昭彦 福田健次 中野英雄 小沢和義 永倉大輔 山口祥行 本宮泰風 波岡一喜 TAK∴ 壇蜜 加藤雅也 かたせ梨乃 リリー・フランキー
配給:渋谷プロダクション
【ストーリー】 “犯罪都市”の異名を持つ開港市に縄張りをもつ桜田組の組長が、韓国マフィア・金数義(山口祥行)によって殺された。金は、開港市を影で操る巨大財閥・五条財閥の会長・五条亘(リリー・フランキー)と密かにつながっていた。一方、五条の告発を悲願とする検察庁検事長の平山健司(加藤雅也)は、公安0課の小泉香(壇蜜)を使い、秘密裏に熊本(勝矢)、西崎(三元雅芸)、野原(坂ノ上茜)たちを引き抜き、特捜班を結成。そしてもう一人…ある事件を起こした罪で刑務所に服役中の元強行犯警部・虎田誠(小沢仁志)を期限つきでチームに復活させる。果たして虎田たち特捜班は、五条を検挙することができるのか?欲望が渦を巻くこの街で、死闘の果てに見える景色とは…。
© 2022「BAD CITY」製作委員会