2020年「本屋大賞」3位、2019年TBS「王様のブランチ」BOOK大賞を受賞した砥上裕將による青春芸術小説を、小泉徳宏監督が横浜流星主演で映画化する『線は、僕を描く』が、10月21日より公開される。このほど、9月27日に都内某所にて完成報告会が行われ、キャストの横浜流星、清原果耶、細田佳央太、江口洋介、三浦友和、そして小泉徳宏監督が登壇した。
横浜は共演した清原についての印象を聞かれると、「年は下ですけど、役者としてリスペクトしている」とコメント。「芯があって凄まじい集中力を持っていて、本当に頼もしい、信頼のおける方」と清原を絶賛し、「3年前に共演させてもらったんですけど、また心が大きくなって、逞しくなって、成長された彼女を見て、刺激をたくさんもらった」と真剣な表情で本心を語っている様子だった。
対して清原は横浜の印象について「数年ぶりにこの作品でご一緒させていただいたんですけど、たくさんの経験を積まれて、あの頃より背中が何倍も大きく見えました」とコメント。「現場を引っ張っていく感じとか、すごかったです」と述べ、横浜の座長ぶりを絶賛した。
また、江口は横浜の印象について「心情から役を作っていくタイプでストイックな人」というイメージだったそうだが、「常に炭酸飲料を飲んでいる。ダイエット系じゃなくてストレートの」と横浜の炭酸好きを暴露し、「大きいボトルでガーって飲んでる。俺たちが中学、高校ぐらいにやってたようなことを再現していた」と、横浜に対する印象の変化を笑顔で振り返っていた。
最後に横浜の印象について聞かれた三浦は、「原作を読んで、脚本を読んで、霜介役が流星くんだと聞いた時に、ちょっと違うんじゃない?」と思ったという。三浦はその理由について、「都会的な感じがするのと、二枚目すぎるのと、ナルシズムを楽しんでるんじゃないか?みたいな印象があった」ことを告白しつつ、「それが偏見だったってことを、本人に会って気づくわけですよ(笑)」と苦笑い。続けて「(横浜が)現場にコンビニの袋だけで来るんですよね。その中に台本とか携帯が入ってて、毎日それで来るんで、『バッグないの?』って聞いたら、『これなんですよ』って(笑)。その様子も霜介だなって。本当に偏見で失礼したなと思ってるぐらい、素晴らしい俳優であり男であると思いました」と、最後は横浜を大絶賛した。大御所俳優の嬉しい言葉に横浜は笑顔を見せ、「偏見を覆せて良かったです」とホッとした表情を浮かべていた。
『線は、僕を描く』
2022年10月21日(金) 全国公開
監督・脚本:小泉徳宏
原作:砥上裕將「線は、僕を描く」
脚本:片岡翔
出演:横浜流星 清原果耶
配給:東宝
【ストーリー】 大学生の青山霜介(横浜流星)はアルバイト先の絵画展設営現場で運命の出会いを果たす。白と黒のみで表現された“水墨画”が霜介の前に色鮮やかな世界となって拡がる。水墨画の巨匠・篠田湖山に声をかけられ、霜介は“水墨画”を学び始める。“水墨画”とは筆先から生み出される「線」のみで描かれる芸術。描くのは「自然(命)」。目の前にある「命」を白と黒だけの世界で表現する。霜介は初めての“水墨画”に戸惑いながらもその世界に魅了されていく…。
©砥上裕將/講談社 ©2022 映画「線は、僕を描く」製作委員会