「もうすぐお迎えが来るから」1泊2日の旅行が阿鼻叫喚の地獄へ『夜を越える旅」予告編&本ポスタービジュアル

SKIPシティDシネマ映画祭2021において、観客賞と優秀作品賞をW受賞する快挙を達成した萱野孝幸監督による予測不能のロードムービー『夜を越える旅』が10月7日より公開される。このほど、予告編と本ポスタービジュアル、場面写真がお披露目され、併せて萱野監督よりコメントが寄せられた。

漫画家志望の春利は、大学を卒業しても夢を諦めきれず、同棲中の恋人の半ばヒモ状態。そんな後ろめたさから逃げ出すように、学生時代の友人たちと1泊2日の旅行に出かけるのだが、その最中、応募していた漫画賞の結果が落選だったことを知り自暴自棄になってしまう。そこへ、かつて思いを寄せていた小夜が遅れて合流してくるのだが、春利の微かな高揚感と淡い下心とは裏腹に、自体は思いも寄らない阿鼻叫喚の地獄へと転がり始めてゆく……。

和やかな雰囲気で進む旅行の風景が、主人公・春利(髙橋佳成)のかつての想い人・小夜(中村祐美子)の登場で一変する。その驚きに満ちた物語と巧みな演出は多くの観客を魅了し、世界中の映像作家が集うSKIPシティDシネマ映画祭2021において、観客賞と優秀作品賞をW受賞する快挙を達成。更には、東京国際映画祭、プチョン国際ファンタスティック映画祭で公式上映されるなど、映画ファンの間で大きな話題を呼んだ。

予告編では、気心の知れた友人との旅行で思い出す忘れられない恋心が、思いもよらぬ展開に。夢と現実の狭間で次々と起こる不可思議な出来事が主人公・春利を襲う。

ポスタービジュアルには、美しい朝焼けの中を歩く男女2人が、恋のはじまりを感じさせるようなキュートさを醸しながらも、上半身は遮断され、水面に映し出された姿から不穏な空気を醸し出す。この映画の持つ切なさの奥に秘めたおぞましい世界を感じさせるものになっている。

■萱野孝幸(監督)コメント
未だ憧れの漫画家になりきれていない主人公・春利は、現実逃避のための旅の道中で、あらゆる「現実と夢」に振り回された挙句、ある種の成長を遂げます。『夜を越える旅』とは行先不明の小旅行のような物語だと思っています。草スキー、宇宙科学館、美しい散歩道に満点の星空、現地の人々との交流、風変わりな伝統儀式体験などなど。魅力溢れる佐賀の景色と主人公たちの恋の行方を楽しんでいただけると幸いです。

『夜を越える旅』
2022年10月21日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
2022年10月7日(金)より、撮影地・佐賀シアターシエマにて先行上映
監督・脚本・編集:萱野孝幸
出演:髙橋佳成 中村祐美子 青山貴史 AYAKA 桜木洋 平井崎藍子 荒木民雄 
配給:アルファープロデュース、クロックワークス

【ストーリー】 漫画家志望の春利は、大学を卒業しても夢を諦めきれず、同棲中の恋人の半ばヒモ状態。そんな後ろめたさから逃げ出すように、学生時代の友人たちと1泊2日の旅行に出かけるのだが、その最中、応募していた漫画賞の結果が落選だったことを知り自暴自棄になってしまう。そこへ、かつて思いを寄せていた小夜が遅れて合流してくるのだが、春利の微かな高揚感と淡い下心とは裏腹に、自体は思いも寄らない阿鼻叫喚の地獄へと転がり始めてゆく……。

©αPRODUCEJAPAN/KAYANOFILM