二宮和也「一緒に死んでくれる人を探しなさい」いかりや長介さんからの“教え”を胸に生きてきた

ベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれた、イギリスのハートウォーミング小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」を、三木孝浩監督が二宮和也主演で映画化する『TANG タング』が、8月11日に公開初日を迎えた。同日、丸の内ピカデリーにて初日舞台挨拶が行われ、キャストの二宮和也、満島ひかり、市川実日子、小手伸也、奈緒、山内健司・濱家隆一(かまいたち)、景井ひな、武田鉄矢、そして三木孝浩監督が登壇した。

本作の「キミとなら、きっと大丈夫。」というキャッチコピーにちなみ、「あなたにとって、誰が君とならきっと大丈夫だと思える存在でしょうか?」という質問が。二宮は「一緒に仕事をしてくださる人たちなのかな。僕は若い頃に先輩から『一緒に死んでくれる人を探しなさい』ってずっと教わって生きてきた。『仮に大きくなった時に、君を使って生きながらえようとする人がたくさん増えてくるだろうから、そういう人ではなくて、君とだったらこの作品でどんなことになっても死んだってかまわないっていう人を、一人は見つけなさい』と教えられてきた。共演者の人たちだったり、制作陣の人たちとの(巡り合わせの)運というのは、僕の誇るべきものだと思ってます」と、熱く語った。

このコメントに感動した武田から拍手が送られると、二宮は「すいません、ありがとうございます(笑)」と照れながらも、「今回もそうですし、叶うのであれば次回もそうであって欲しいと」とコメント。MCから「差し支えがなければ、その言葉を教えてくれたのはどなたですか?」という質問が。これに二宮は「いかりや長介さんです」と、2004年に亡くなった元ドリフターズのリーダーの名前をあげ、「最近、ようやく分かってきた。その出会いに感謝して、次の出会いも良かったらいいなと思っています」と真剣に答えていた。

『TANG タング』
2022年8月11日(木) 全国公開
監督:三木孝浩
原作:デボラ・インストール「ロボット・イン・ザ・ガーデン」
脚本:金子ありさ
音楽:服部隆之
出演:二宮和也 満島ひかり 市川実日子 小手伸也 奈緒 京本大我(SixTONES) 山内健司(かまいたち) 濱家隆一(かまいたち) 景井ひな 武田鉄矢
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 ゲーム三昧で妻に捨てられた、ダメ男・春日井健(二宮和也)。わけあって無職で人生に迷子中。ある日、健の家の庭に突然現れたのは、記憶を無くした不良品ロボット。どこからきて、何のためにやってきたか分からないそのロボットは自分の事を“タング”と名乗った。この迷子同士の運命の出会いが、まさかの驚きにみちた壮大な冒険の幕開けだった。

Based on A ROBOT IN THE GARDEN by Deborah Install Copyright © 2015 by Deborah Install Licensed by Deborah Install c/o Andrew Nurnberg Associates,London through Tuttle-Mori Agency,Inc.,Tokyo ©2022 映画「TANG」製作委員会