『謝罪の王様』『舞妓 Haaaan!!!』の主演・阿部サダヲ、水田伸生監督が4度目のタッグで送るヒューマンストーリー『アイ・アム まきもと』が、9月30日より公開される。このほど、本予告編がお披露目となった。
本作の主人公は、市役所の「おみおくり係」に務める“ちょっと迷惑な男”牧本壮。空気が読めない、人の話を聞かない、誰にも心を開かない。そんな牧本が孤独に亡くなった人を独自のルールに従いおみおくりしていく中、様々な人々と出会い、少し煙たがられながらも彼らの心に変化をもたらしていく。そしてそんな人々とふれ合う中で、牧本自身の無味な人生も彩られていく。牧本の“迷惑”がいつしか“無垢な気持ち”として、周囲と自らに影響を与えていく。
予告編は、周りから少しうっとうしがられる“迷惑”な牧本(阿部サダヲ)が、孤独に亡くなった蕪木(宇崎竜童)のお見送りに、身寄りやかつての知人たちを集めるために奮闘する姿が描かれる。ある日、新任の上司となった小野口(坪倉由幸)からおみおくり係の廃止を告げられてしまうが、牧本は最後の仕事としてなんとか蕪木の身寄りを探し出し、参列者を呼ぼうと決意する。わずかな手がかりから、蕪木の唯一の娘・塔子(満島ひかり)や元恋人であるみはる(宮沢りえ)にやっとの思いで辿り着くも、彼女らはそれを拒んでしまう…。何かに集中すると猪突猛進でついつい視野が狭くなってしまい、人に迷惑をかけてしまうこともしばしば。しかし、亡くなられた方を一心に思い、牧本は奔走していく。その無垢な想いは、普段から牧本の突飛な行動に迷惑を被り続けている刑事・神代(松下洸平)をはじめ、蕪木に命をすくわれたと語る槍田(國村隼)ら心を動かしながら、牧本の“迷惑”は少しずつ人々を繋いでいく。果たして、牧本は“最後のおみおくり”を無事に行うことができるのか?そして彼がたどリ着く“奇跡”とは…。
主演の阿部サダヲは、「役者は牧本みたいに視野をせまくしちゃダメじゃないですか。カメラもあるし、音声さんも意識しなくちゃですし、滑舌もよくしないと…でも、人に対して真っ直ぐになれる牧本には憧れもあります!」と、自身が演じる牧本というキャラクターの魅力を語っている。
さらに今回、映画『アイ・アム まきもと』の小説版が徳間書店より9月8日に発売されることが決定。映画本編に加え、まきもとの少年時代など映画には描き切れなかったオリジナルエピソードも満載だ。
『アイ・アム まきもと』
2022年9月30日(金) 全国公開
監督:水田伸生
原作:ウルベルト・パゾリーニ「STILL LIFE」
脚本:倉持裕
製作総指揮:ウィリアム・アイアトン 中沢敏明
出演:阿部サダヲ 満島ひかり 宇崎竜童 松下洸平 でんでん 松尾スズキ 坪倉由幸(我が家) 宮沢りえ 國村隼
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
【ストーリー】 小さな市役所に勤める牧本(阿部サダヲ)の仕事は、人知れず亡くなった人を埋葬する「おみおくり係」。故人の思いを大事にするあまり、つい警察のルールより自身のルールを優先して刑事・神代(松下洸平)に日々怒られている。ある日牧本は、身寄りなく亡くなった老人・蕪木(宇崎竜童)の部屋を訪れ、彼の娘と思しき少女の写真を発見する。一方、県庁からきた新任局長・小野口(坪倉由幸)が「おみおくり係」廃止を決定する。蕪木の一件が“最後の仕事”となった牧本は、写真の少女探しと、一人でも多くの参列者を葬儀に呼ぶため、わずかな手がかりを頼りに蕪木のかつての友人や知人を探し出し訪ねていく。工場で蕪木と同僚だった平光(松尾スズキ)、漁港で居酒屋を営む元恋人・みはる(宮沢りえ)、炭鉱で蕪木に命を救われたという槍田(國村隼)、一時期ともに生活したホームレス仲間、そして写真の少女で蕪木の娘・塔子(満島ひかり)。蕪木の人生を辿るうちに、牧本にも少しずつ変化が生じていく。そして、牧本の“最後のおみおくり”には、思いもしなかった奇跡が待っていた。
©2022 映画『アイ・アム まきもと』製作委員会