ノンフィクション作家・髙橋秀実の同名著書を、『舟を編む』の渡辺謙作監督が長谷川博己と綾瀬はるか共演で贈る『はい、泳げません』が、6月10日より公開される。このほど、6月11日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて公開記念舞台挨拶が行われ、キャストの長谷川博己、綾瀬はるか、監督の渡辺謙作、そして主題歌を担当したLittle Glee Monsterが登壇した。
イベントの序盤で、Little Glee Monsterが主題歌「生きなくちゃ」を生歌で熱唱。会場が大きな拍手に包まれる中、感想を求めらた綾瀬は「鳥肌が立って、一気に世界観に引き込まれて…」と感動した様子。長谷川も「最初に三人でハモられた時に、泣きそうになっちゃって。素敵な歌声で、癒されます」と絶賛し、「これが聴けたのが、今日一番の幸せです」とLittle Glee Monsterのメンバーに感謝していた。
Little Glee Monsterのかれんは、映画館での生歌について「すごくドキドキしていたんですけど、お三方が見守ってくださっているのが背中に伝わってきたので、歌えてとても嬉しかったです」とコメント。MAYUは「歌い出しだったのですごく緊張しました」とし、同じく緊張したというアサヒも「皆さんが映画を観て、その中で『生きなくちゃ』がより沁みたらいいなと思いながら歌っていた」と述べた。
映画の内容にちなみ、人生において大切にしていることを聞かれた長谷川は、「俳優の仕事をしてるので。自分の気持ちを偽ったりもする。でも大事なことは、自分の中では自分に正直に」とコメント。綾瀬は「なるべく、あるものに目を向ける。“元気に起きている”、“元気に仕事ができている”ことを忘れないように。いろんなことが起きても、良い面を見るように心がけている」とし、落ち込んだときでも「その中でも感謝できることはなんだろうって」考えるようにしていることを明かしていた。
『はい、泳げません』
2022年6月10日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督・脚本:渡辺謙作
原作:髙橋秀実「はい、泳げません」
主題歌:Little Glee Monster「magic!」「生きなくちゃ」
出演:長谷川博己 綾瀬はるか 伊佐山ひろ子 広岡由里子 占部房子 上原奈美 小林薫 阿部純子 麻生久美子
配給:東京テアトル リトルモア
【ストーリー】 大学で哲学を教える小鳥遊雄司(長谷川博己)は、泳げない。水に顔をつけることも怖い。屁理屈ばかりをこねて、人生のほとんどで水を避けてきた雄司はある日、ひょんなことから水泳教室に足を運ぶ。訪れたプールの受付で、強引に入会を勧めて来たのが水泳コーチ・薄原静香(綾瀬はるか)だった。静香が教える賑やかな主婦たちの中に、体をこわばらせた雄司がぎこちなく混ざる。その日から、陸よりも水中の方が生きやすいという静香と、水への恐怖で大騒ぎしながらそれでも続ける雄司の、一進一退の日々が始まる。泳ぎを覚えていく中で雄司は、元妻の美弥子との過去や、シングルマザーの恋人・奈美恵との未来など、目をそらし続けて来た現実とも向き合うことになる。それは、ある決定的な理由で水をおそれることになった雄司の、苦しい再生への第一歩だった。
©2022「はい、泳げません」製作委員会