「このマンガがすごい！」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理の同名漫画を、芦田愛菜と宮本信子共演で実写映画化する『メタモルフォーゼの縁側』が、6月17日より公開される。このほど、6月8日にＴＯＨＯシネマズ 六本木ヒルズにてヒット祈願イベントが実施され、キャストの芦田愛菜、宮本信子、高橋恭平（なにわ男子）、生田智子、光石研、そして狩山俊輔監督が登壇した。

先日行われた完成披露イベント以降、絶賛の声が数多く寄せられている本作。中でも「キャスティングが完璧だ」といった声が多く届いているそうで、主人公のうらら役を演じた芦田は、「原作の漫画の雰囲気がすごく好きで、その雰囲気を壊したくないと思いながら演じていたので、そう言って頂けるのは本当にうれしくて（笑）。演じる時も、原作に忠実な脚本だったので、こういう時、うららはどんな顔をしているだろうかとか、原作にあって脚本にない部分とかも見て」、主人公のうらら像をつかんでいったことを明かした。

うららの幼なじみ、河村紡を演じた高橋は、「幼なじみが周りにいなかった」そうで、「友達に幼なじみってどういうものなのかを聞きまわりながら」役を演じたという。自身の演じた紡は、「さりげないイケメンなので、“さりげなイケメン”を研究した」と冗談交じりに語っていた。

映画の内容にちなみ、夢や目標を聞かれた芦田は「みんなが遊びに来てくれるようなお家にしたい」とニッコリ。「将来、一人暮らしをしてみたいと思っていて、『愛菜の家、居心地良いよね』とか、みんなで集まろうってなった時に、『じゃあ愛菜の家に行く！』と言ってもらいたい」という。続けて、「実は寂しがり屋なので、一人暮らしはしたいけど、寂しくないように、みんながワイワイしてくれる家にしたいと妄想してます（笑）」と述べ、インテリアについては「こたつに憧れます（笑）。みんなで入って、テレビの前でゴロゴロしたい」と、さらに夢が膨らんでいた。

『メタモルフォーゼの縁側』
2022年6月17日（金） 全国公開
監督：狩山俊輔
原作：鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」
脚本：岡田惠和
音楽：T字路s
主題歌：芦田愛菜　宮本信子「これさえあれば」（T字路sカバー）
出演：芦田愛菜　宮本信子　高橋恭平（なにわ男子）　古川琴音　生田智子　光石研　汐谷友希　伊東妙子　菊池和澄　大岡周太朗
配給：日活

【ストーリー】　うらら（芦田愛菜）、17歳。毎晩こっそりBL漫画を楽しむ女子高生。雪（宮本信子）、75歳。夫に先立たれたひとり暮らしの老婦人。ある日、二人は同じ本屋にいた。うららはレジでバイト。雪はきれいな表紙に惹かれて漫画を手にとっていた。それがBLだった。初めての世界に驚きつつも、男子たちが繰り広げる恋物語にすっかり魅了されてしまう雪。そんな二人がBLコーナーで出会ったとき、それぞれ閉じ込めていたBL愛が次から次へと湧き出した。それからは雪の家の縁側にあつまり、読んでは語りを繰り返すことに。そして二人はある挑戦を決意する。

©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会