「このマンガがすごい!」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理の同名漫画を、芦田愛菜と宮本信子共演で実写映画化する『メタモルフォーゼの縁側』が、6月17日より公開される。このほど、4月27日に秋葉原UDXシアターにて完成披露舞台挨拶イベントが実施され、キャストの芦田愛菜、宮本信子、高橋恭平(なにわ男子)、そして狩山俊輔監督が登壇した。
本作は女子高生と老婦人がボーイズラブを通じて友情を育む物語。女子高生のうららを演じた芦田は、共演した宮本について「この作品で最初にお会いしたときに、『これからよろしくね』みたいな感じで、肩に手を置いていただいたのがすごく嬉しくて」と述べ、「お芝居でもいつも引っ張ってくださって。“今すごく息があったお芝居をさせて下さった”っていう瞬間がたくさんあって、本当に毎日の撮影が楽しかったです」と笑顔で撮影を振り返った。
対して老婦人の雪を演じた宮本は、「10年前に『阪急電車 片道15分の奇跡』という映画で初めて会って、愛菜さん、こんなに小さかったんですよ。10年経って本当に良い娘さんになられて」としみじみ。続けて「それがあったからこそ、うまく芝居ができた」と2人の関係性などについて語っていた。
デビュー後初の映画出演となった高橋は、「メチャクチャ緊張しましたし、(なにわ男子の)メンバーが誰一人いないっていうのが、こんなに緊張するんや」と苦笑い。芦田の印象について聞かれると、「愛菜ちゃんは、ほんまにしっかりしていて、どっちが年上か分からないぐらい」と自虐コメントで会場を笑わせた。これに対して芦田は、「私も緊張してたんですけど、初めてお会いした時にスタッフさんとの会話に混ぜてくださって、すごく分け隔てなく接してくださる方」と、高橋の優しさを絶賛。すると高橋が「僕、“愛菜ちゃん”って呼んでるんですけど、最初に会った時には“愛菜さん”って呼んでいたんです。でも、言いづらいなと思って、勝手にちゃん付けに変えたんですけど、“ちゃん”と“さん”、どっちがいいですかね?」と、なぜかこのタイミングで芦田の呼び方について質問した。これに大笑いの芦田は、「全然、呼びやすいほうで呼んでいただいて大丈夫です(笑)」と答えると、高橋も「じゃあ、このまま!」とスッキリした表情を浮かべていた。
『メタモルフォーゼの縁側』
2022年6月17日(金) 全国公開
監督:狩山俊輔
原作:鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」
脚本:岡田惠和
音楽:T字路s
主題歌:芦田愛菜 宮本信子「これさえあれば」(T字路sカバー)
出演:芦田愛菜 宮本信子 高橋恭平(なにわ男子) 古川琴音 生田智子 光石研 汐谷友希 伊東妙子 菊池和澄 大岡周太朗
配給:日活
【ストーリー】 うらら(芦田愛菜)、17歳。毎晩こっそりBL漫画を楽しむ女子高生。雪(宮本信子)、75歳。夫に先立たれたひとり暮らしの老婦人。ある日、二人は同じ本屋にいた。うららはレジでバイト。雪はきれいな表紙に惹かれて漫画を手にとっていた。それがBLだった。初めての世界に驚きつつも、男子たちが繰り広げる恋物語にすっかり魅了されてしまう雪。そんな二人がBLコーナーで出会ったとき、それぞれ閉じ込めていたBL愛が次から次へと湧き出した。それからは雪の家の縁側にあつまり、読んでは語りを繰り返すことに。そして二人はある挑戦を決意する。
©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会