長谷川博己「僕が溺れたらどうなりますか!?」、綾瀬はるか「私が助けます」『はい、泳げません』予告編&メインビジュアル

ノンフィクション作家・髙橋秀実の同名著書を、『舟を編む』の渡辺謙作監督が長谷川博己と綾瀬はるか共演で贈る『はい、泳げません』の公開日が6月10日に決定し、30秒予告編とメインビジュアルがお披露目となった。併せて、主題歌が、Little Glee Monsterによる書き下ろし楽曲「magic!」「生きなくちゃ」の2曲に決定した。

本作は、泳げない男と泳ぐことしかできない女の、希望と再生の物語。物語は現代。大学で哲学を教える小鳥遊雄司は、泳げない。水に顔をつけることも怖い。人間と水の関係についての頭でっかちな理屈ばかりをこねて、水を避けてきた雄司はある日、ひょんなことから水泳教室に通い始めることになる。訪れたプールの受付で、強引に入会を勧めたのが水泳コーチ・薄原静香だった。静香が毎日教える賑やかな主婦たちの中に、体をこわばらせた雄司がぎこちなく混ざる。その日から、陸よりも水中の方が生きやすいという静香と、水への恐怖で大騒ぎしながらそれでも続ける雄司の、一進一退の日々が始まる。それは、ある理由で水をおそれることになった雄司の、苦しくも再生の日々だった…。

30秒予告編は、哲学者・小鳥遊雄司(長谷川博己)が、「僕が溺れたらどうなりますか!?」と受付で額に汗をかきながら訴えるシーンから始まる。彼が震える声で話す水泳コーチ・薄原静香(綾瀬はるか)は、「私が助けます」と自信たっぷりに答える。映像では、入会したスイミングスクールで同じクラスとなった中年女性たちに、面白おかしく励まされながらなんとかプールに入ろうとするも、水に怖気付く小鳥遊が、静香コーチから「たかなし!」と呼びすてにされるシーンも。Little Glee Monster の軽やかでアップテンポな楽曲「magic!」のリズムに乗せて、コミカルでありながら必死で泳ごうとする小鳥遊の姿、そして静香コーチの凛々しくも温かい眼差しが印象的である。そんな明るいシーンから一転、小鳥遊が見せるのは「怖いんです。思い出すのが」とシリアスな姿だ。水を恐れることになった雄司のある決定的な理由とは?御徒町凧が作詞、森山直太朗が作曲を手掛け、Little Glee Monsterに提供したバラードナンバー「生きなくちゃ」は、そんな雄司に寄り添いそっと背中を押してくれるような優しさに溢れた楽曲。泳げない雄司と泳ぐことしかできない静香。正反対の二人がプールで出会い、水泳を通じて自らの過去に対峙していく。もう一度自分らしく生きるため、苦しい再生への第一歩を踏み出す小鳥遊に、心からエールを送りたくなる映像になっている。


▲Little Glee Monster

『はい、泳げません』
2022年6月10日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督・脚本:渡辺謙作
原作:髙橋秀実「はい、泳げません」
主題歌:Little Glee Monster「magic!」「生きなくちゃ」
出演:長谷川博己 綾瀬はるか 伊佐山ひろ子 広岡由里子 占部房子 上原奈美 小林薫 阿部純子 麻生久美子
配給:東京テアトル リトルモア

【ストーリー】 大学で哲学を教える小鳥遊雄司(長谷川博己)は、泳げない。水に顔をつけることも怖い。人間と水の関係についての頭でっかちな理屈ばかりをこねて、水を避けてきた雄司はある日、ひょんなことから水泳教室に通い始めることになる。訪れたプールの受付で、強引に入会を勧めたのが水泳コーチ・薄原静香(綾瀬はるか)だった。静香が毎日教える賑やかな主婦たちの中に、体をこわばらせた雄司がぎこちなく混ざる。その日から、陸よりも水中の方が生きやすいという静香と、水への恐怖で大騒ぎしながらそれでも続ける雄司の、一進一退の日々が始まる。泳ぎを覚えていく日々の中で雄司は、元妻の美弥子との過去の出来事や、シングルマザーの恋人・奈美恵との未来など、目をそらし続けていた現実とも向き合うことになる。それは、ある決定的な理由で水をおそれることになった雄司の、苦しくも再生の日々だった…。

©2022「はい、泳げません」製作委員会