藤原季節「監督・白磯大知を含めて三兄弟だと思う」、長尾卓磨「撮影で使った酒屋は閉店し更地に」『中村屋酒店の兄弟』3月公開!

第13回田辺・弁慶映画祭にてTBSラジオ賞を受賞した、藤原季節と長尾卓磨が兄弟役を演じる白磯大知監督作『中村屋酒店の兄弟』が、3月4日よりシネクイントにてレイトショー先行公開、3月18日より全国公開されることが決定した。

本作は、俳優としても活動する白磯大知が、役者業の傍ら独学で脚本を書き始めて初監督し、徐々に数が減る現代の町の酒屋にスポットを当て、兄弟を通じて家族の距離を描いたヒューマンドラマ。2021年11月21日~24日に東京・テアトル新宿で行われた「田辺弁慶セレクション2020」で上映され、4日間ほぼ連日満席となり大盛況。トークゲストには、白磯監督と所縁のある若葉竜也、村上虹郎、磯村勇斗らが登壇して話題になった。

兄弟役は、2014年に映画『人狼ゲーム ビーストサイド』で俳優活動をスタートし、『his』、『佐々木、イン、マイマイン』、『のさりの島』、『くれなずめ』、『空白』、『DIVOC-12』などに出演、今後も映画『わたし達はおとな』、ドラマ「WOWOWオリジナルドラマ 神木隆之介の撮休」第2話、「嘘から出た何か」など待機作が控える藤原季節と、『ヴィタール』で初めて映画の現場に入り、最近では『ミセス・ノイズィ』、『罪の声』、『ヤクザと家族 The Family』、『機械仕掛けの君』、『愛のくだらない』、『カム・アンド・ゴー』、『信虎』などに出演する長尾卓磨が演じる。

「JR SKI SKI 2019」などのWEBムービーや、King Gnu「白日」のミュージックビデオなどで高く評価される注目の若手撮影監督・光岡兵庫が撮影した味わい深い映像にも注目。45分の中編ながら、熟成された醸造酒のような味わい深い佳作が誕生した。

本作は、第13回田辺・弁慶映画祭(TBSラジオ賞)をはじめ、第30回東京学生映画祭(グランプリ)、第11回下北沢映画祭(観客賞)、門真国際映画祭2019(最優秀J:COM賞)など、数々の国内映画賞を受賞している。

▼スタッフ&キャスト コメント

■藤原季節(和馬役)
監督の白磯大知は映画『中村屋酒店の兄弟』を撮り終えてから、ロケ地の中村屋酒店さんの閉店を追ったドキュメンタリーを撮った。中村屋酒店が無くなったとしても、決して無くならない“何か”を撮りたかったんだと思う。撮れたんだと思う。撮れたから、こうして劇場公開まで伝わったんだと思う。ここまで尽力してくださった皆様に感謝しかありません。僕は長尾卓磨さんと兄弟を演じましたが、今では白磯大知を含めて三兄弟だと思ってます。ウチの末っ子の大切な作品、よろしくお願いします。

■長尾卓磨(弘文役)
『中村屋酒店の兄弟』は失われゆく古き良き酒屋さんの姿を残したいという監督の想いから始まった映画でした。実際、撮影で使わせていただいた中村屋酒店は撮影後閉店し更地になりました。今またこうして上映の機会をいただき、その佇まい、店の匂いがたちのぼってくることを、そして多くの皆様にご覧いただける機会をとてもうれしく思います。映画の佳さを体感していただける白磯大知初監督作品です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

■白磯大知(監督)
初めて撮った映画『中村屋酒店の兄弟』が今改めてスクリーンで上映出来ること、とても光栄に思います。映像のない真っ暗な状態でのスピンオフラジオドラマから始まる、物語。映画館だからこそ、ここまで作品に没頭出来るのだと思います。今とは違うあの頃の感覚、あの頃のスタッフ、キャスト、映画という残り続けるものの良さを噛み締めながら、多くの方々に届くことを祈っております。是非スクリーンでご覧ください。

『中村屋酒店の兄弟』
2022年3月4日(金)より、シネクイントにてレイトショー先行公開
2022年3月18日(金)より、全国順次公開
監督・脚本・制作・編集:白磯大知
音楽:総理(響心soundorchestra)「とある兄弟」
出演:藤原季節 長尾卓磨 藤城長子 橘美緒 千葉龍都 新井秀吾 高橋良浩 中村元江 磯崎信浩 磯崎教子
配給:パルコ

【ストーリー】 数年前家を出て一人東京で暮らす和馬(藤原季節)は、親が経営していた酒屋を継いだ兄、弘文(長尾卓磨)の元へ帰ってくる。年齢を重ね、変わってしまった母の姿に戸惑いながらも、その時を受け入れ過ごしていく和馬。相手を思うほど、和馬、弘文は少しずつズレていったお互いの距離を感じていた。和馬の抱える秘密を知る弘文、それを知る和馬。お互いが前に進むためとった選択には、純粋に相手を思う辛さと難しさがあった。そして、二人は朝を迎える。

©『中村屋酒店の兄弟』