「初めて恋におちた。彼女が僕を変えたんだ」レオス・カラックスによる“暗然たるおとぎ話”の始まり『アネット』特報映像&ポスタービジュアル

2021年第74回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾り、監督賞を受賞したレオス・カラックス監督の8年ぶりとなる最新作で、アダム・ドライバーとマリオン・コティヤールがダブル主演を務める『アネット』が、2022年4月1日に公開されることが決定し、併せて、特報映像とポスタービジュアルをお披露目となった。

レオス・カラックス監督の『ホーリー・モーターズ』以来8年ぶりとなる本作は、自身が初めて全編英語でミュージカルに挑んだロック・オペラ・ミュージカル映画。人気スタンダップコメディアンのヘンリーと、一流オペラ歌手のアン、そして二人のあいだに生まれたアネットによって、ダークなおとぎ話が繰り広げられる。

原案は日本でも根強い人気を誇るロン&ラッセル・メイル兄弟によるポップ・バンド、スパークス。彼らがストーリー仕立てのスタジオアルバム「アネット」として構築していた物語が、スパークスとカラックスの出会いによって映画へと発展、劇中全編を歌で語り、全ての歌をライブ録音するという両者のこだわりと、そこにカラックスならではの映像美が相まって、唯一無二の作品が完成した。また、カラックスが「父親になってからの映画」とその特別な想いを語る本作には、カラックス自身の人生が色濃く反映されていることも見所の一つだ。

特報映像は、ヘンリーとアンの恋の物語から始まる。「初めて恋に落ちた」「彼女が僕を変えたんだ」やがて生まれる二人の子供“アネット”。しかし甘い時間は束の間、その後捉えられているのは“何か”に怯える彼らの姿だった。日本でも根強い人気を誇り、原案も手がけたロン&ラッセル・メイル兄弟によるポップ・バンド、スパークスの音楽をバックに、人気スタンダップコメディアンのヘンリー(アダム・ドライバー)と、一流オペラ歌手のアン(マリオン・コティヤール)、そして二人のあいだに生まれたアネットの“暗然たるおとぎ話”の始まりを予感させる映像となっている。

ポスタービジュアルは、「愛がたぎる」という、圧倒的な熱情を感じさせるコピーライトと相反するように、冷たい嵐と波に揉まれながら二人で手を取って踊り続けるヘンリーとアンの姿を切り取ったもの。果たしてこれは現実なのか?それとも?劇画タッチのビジュアルが、さまざまな憶測を呼ぶものとなっている。

『アネット』
2022年4月1日 ユーロスペースほか全国公開
監督:レオス・カラックス
原案・音楽:スパークス
歌詞:ロン・メイル ラッセル・メイル レオス・カラックス
出演:アダム・ドライバー マリオン・コティヤール
配給:ユーロスペース

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