スタジオポノック長編最新作!“誰にも見えない少年”が主人公の感動ファンタジー『屋根裏のラジャー』

世界150以上の国と地域で上映され大ヒットを記録した『メアリと魔女の花』以来、5年ぶりとなるスタジオポノック長編最新作『屋根裏のラジャー』が、決鋭意制作中。併せて、特報映像とティザービジュアルがお披露目となった。

主人公は、誰にも見えない少年・ラジャー。彼は少女の想像から生まれた“イマジナリ”という存在。本作は、人間の想像が食べられてしまう世界を舞台に、ラジャーと仲間たちが、大切な人の未来と運命を懸けた“誰にも見えない戦い”に挑む感動ファンタジー超大作。

原作は、世界の文学賞を席巻した傑作小説、A.F.ハロルド著「The Imaginary」。イギリス文学協会賞受賞をはじめ、ケイト・グリーナウェイ賞、カーネギー賞等にノミネートされるなど、海外の各有力メディアも絶賛した原作をもとに、待望の映画化となる。スタジオポノックの手描きアニメーションで描かれる“想像たち(イマジナリ)”の世界とは、いったいどのようなものなのか?なぜ今、見えない存在を描くのか?

監督は、『おもひでぽろぽろ』、『平成狸合戦ぽんぽこ』、『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』など数多くのスタジオジブリ作品で中核を担い、スタジオポノック作品の短編アンソロジー『ちいさな英雄』の一篇『サムライエッグ』、オリンピック文化遺産財団の芸術記念作品『Tomorrow’s Leaves』で監督を手掛けた百瀬義行。「百瀬さんがアニメーションを進化させる」と故・高畑勲監督に言わしめた鬼才が、アニメーション人生のすべてを懸けて挑む渾身の作品だ。

特報映像では、ポノックの手描きアニメーションならではの繊細なタッチで映画冒頭の想像への入口が描かれており、これから始まる壮大な物語を予感させる。一見すると普通の少年のような“見えない”主人公・ラジャーの表情も印象的だ。

ティザービジュアルには、幻想的な巨木に集まってくる、ラジャーと“イマジナリの町”に暮らす仲間たちの姿が収められる。シルエットだけでも個性的なキャラクターたちがどんな冒険を見せてくれるのか!?

▼スタッフ コメント

■A.F.ハロルド(原作)
スタジオポノックが私とエミリーの小説に特別なものを見いだし、時間と才能を費やして映画化してくれたことを嬉しく光栄に思います。この物語が本から映画へどう変化されていくのか、楽しみで興味津々です。そしてスタジオポノック作品だからこそ信頼しています。

■百瀬義行(監督)
“想像”を具現化するのは、とても難しい作業です。「見たことがないもの」を映画で見せるという高いハードルがある一方で、だからこそ、アニメーション表現としての面白味を感じ、挑戦の意識を持って作っています。“想像の中から生まれた少年”と聞くと、一見、窮屈な印象に思われるかもしれませんが、その少年からの目線に映るのは実に広大で開放された世界です。ラジャーと“イマジナリの町”で暮らす仲間たちは、無邪気で純粋で刹那的な存在ですが、この“想像たち”から見た世界を、閉塞感で描くのではなく、この時代を生きる私たちに力を与えてくれる、豊かな気持ちと解放感で満ちた映画にしたいと思います。

■西村義明(プロデューサー)
原作を手にしたのは『メアリと魔女の花』を作り終えた直後でした。誰もが経験したことのある人生のきらめき。愉快で、少し怖く、何より心が動きました。この文学を映画にできないだろうか。人間でも幽霊でもロボットでも動物でもない、「人間に想像された少年」の視点で私たちの今を捉える映画を作れないか。2年のあいだ考え続け、ラジャーの姿が立ち現れました。彼が伝えようとするかけがえのない何かに魅了されていきました。これは、想像の中に生きる少年ラジャーの物語です。誰にも見えない所で必死に生きる世界中の私たちの物語です。そして、あなたの横に愛も希望もいつも「いる」のだと、声高に言う映画です。百瀬義行という才能と、作品に関わる全クリエイターと共に、手描きアニメーション映画のその先を目指します。是非ご期待ください。

『屋根裏のラジャー』
鋭意制作中
監督:百瀬義行
プロデューサー:西村義明
原作:A.F.ハロルド「The Imaginary」
配給:東宝

【ストーリー】 愛を失った少女は、想像の少年ラジャーを生みだした。ふたりは、想像と現実の世界を駆けめぐり、かけがえのない時間を過ごす。しかしある日、ラジャーを狙う謎の男が現れ“想像”の世界が消えようとしていた…。

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