これまでに『嘘を愛する女』、『ブルーアワーにぶっ飛ばす』等、多くの良質な作品を世に送り出してきた映像クリエイター支援プログラム「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」の2016年準グランプリ受賞企画『ファインディング・ダディ』を映像化した、ムロツヨシの映画初主演作『マイ・ダディ』が、9月23日より公開される。このほど、8月23日にイイノホールにてジャパンプレミアイベントが実施され、キャストのムロツヨシ、奈緒、毎熊克哉、中田乃愛、永野宗典、主題歌を担当した寺岡呼人、金井純一監督が登壇した。
中学生の娘と二人暮らしをしている、父親・御堂一男役を演じたムロ。父親役として心がけたことを聞かれると「とにかく娘(役の中田)に嫌われたくない。この子に好かれるよりも、嫌われたくないという気持ちが先走ってしまい、あまり踏み込めなかった」ことを告白。しかし、コロナ渦で撮影が延期になったことで、「連絡先を交換してもらって。メールで『試験頑張ってね。父より』、『頑張ります。娘より』といった連絡をしあってから、撮影に臨めたのは大きかった」ことを明かし、「ずっと“お父さん”って呼んでくれるんですよ〜(笑)」と中田にデレデレだった。
これに対して娘・ひかり役の中田は「ムロさんが寄り添ってくれたので、ひかりという役をまっとうできました。本当にありがとうございます」とムロに感謝。するとムロが「いいんだよ、奈緒ちゃんと僕から誕生日プレゼントが届いたって、ここで言わなくて良いんだよ。気持ちでやったことだから。これはナイショ」とまくし立てると、奈緒から「全部、言ってるじゃないですか(笑)!?」とツッコまれていた。
最後の挨拶でムロは「ある一人の役者が、25年かけて初主演した映画です。素晴らしい映画を映画館で観てほしいという気持ちがあることだけはお伝えさせてください。皆さん、ムロツヨシ、主演やりました!」と、笑顔でイベントを締めくくっていた。
『マイ・ダディ』
9月23日(木) 全国ロードショー
監督・脚本:金井純一
脚本:及川真実
音楽:岡出莉菜
主題歌:カーリングシトーンズ「それは愛なんだぜ!」
出演:ムロツヨシ 中田乃愛 奈緒 毎熊克哉 臼田あさ美 徳井健太(平成ノブシコブシ) 永野宗典 光石研
配給:イオンエンターテイメント
【ストーリー】 御堂一男(ムロツヨシ)は、中学生の娘・ひかり(中田乃愛)と二人暮らし。最愛の妻・江津子(奈緒)は8年前に他界。一男は小さな教会の牧師をしながら、ガソリンスタンドでアルバイトに励みつつ、ひかりを男手ひとつで育てている。思春期に突入したひかりはちょっぴり反抗的な時もあるが、優しくて面白いお父さんのことが大好き。牧師として多くの人に慕われ、たまに娘と些細な喧嘩をしながらも、二人の穏やかで幸せな日々は続いていく…と思っていた、ある日、突然ひかりが倒れてしまう。病院で下された診断は“白血病”。混乱し事実が受け入れられない一男だったが、担当医師からある衝撃的な事実を告げられる。なんと、愛する娘は、自分の実の子ではなかった。ひかりに適合するドナーは「数百万人に一人」という残酷な現実が一男をうちのめすが、「血縁者は適合率が上がる」という事実に気付いた一男は、ある思い切った行動に出る…。
©2021「マイ・ダディ」製作委員会