高岡早紀、48歳!「世の中にグレーとかあるんですか?」、佐々木希「黒か白しかない」

第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、累計65万部を突破した五十嵐貴久の超人気サイコスリラー小説「リカ」シリーズを原作とし、2019年10月に東海テレビ・フジテレビ系全国ネットにて放送されSNSで大きな話題となった高岡早紀主演の連続ドラマ「リカ」が、『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』として映画化され、6月18日より公開される。このほど、6月15日にスペースFS汐留にて公開直前舞台挨拶イベントが行われ、キャストの高岡早紀、市原隼人、内田理央、佐々木希、松木創監督が登壇した。

幼い頃から愛に恵まれなかったリカは、夫像、結婚像、家庭像に少女のような憧れと純粋さを持つ、自称28歳の女性。運命の男性に出逢った時、彼女のピュアな愛情は炸裂し、愛する人を手に入れるためなら手段を選ばない最恐の“純愛モンスター”と化していく。その狂気の愛のたどり着く先は…? 本作は、原作ファンから映像化を期待する声が大きい小説「リターン」をベースに、2019年のドラマの最終回、捕まったはずの警察を抜け出して、愛する人の元へと向かったリカのその後が描かれる。

主人公のリカを演じた高岡は「雨宮リカ、28歳を演じさせていただいた、高岡早紀、48歳です!」と自身の年齢を声高らかに発表。「深夜ドラマから始まって、まさか映画化されるとは、微塵も思っていませんでした」と笑顔を見せた。ドラマ版のオファーがあった時、「まずサイコパスな役はやったことがなかったので、好んでやりたい役ではなかった」と、当時の心境を告白。一番ネックになったというのが「雨宮リカ、28歳」、「死ねばいいのに」といった気になるセリフで、「かなり悩んだ」そうだが、本作の人気を受け「こんなにも多くの方から、支持された? 共感された? のは、リカ自身も喜んでいると思います」と喜びに満ちた表情で語った。

「リカに共感する部分は?」という質問に、内田は「リカと一緒でトマトソースのパスタが好き」だと告白。「共感は難しいですけど…」と悩む佐々木は、「正義とか善とか必要ない。必要なのは愛だけ」という劇中のリカのセリフをあげ、「すごい引き込まれて、鳥肌が立った」ことを明かした。

イベントの最後には“隠れリカ度”を診断する心理テストが行われた。「夕食は何から食べる?」という質問に、なんと全員が“汁物”をチョイスし、リカ度25%という低い結果に。しかし、高岡と佐々木が二番目に“小鉢”を選び、リカ度100%の「何もかもすべてが欲しい究極のリカ」と診断されることに。「リカのようにならないためには、白か黒かで結論を出さず、グレーもあるという曖昧さを持つと良い」というアドバイスされた2人。これに高岡は「世の中にグレーとかあるんですか(笑)?」と首をかしげ、佐々木も「黒か白しかないです(笑)」と言い張って、会場を和やかな笑いに包んでいた。

『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』
6月18日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督:松木創
原作:五十嵐貴久「リカ」「リターン」
脚本:三浦希紗
音楽:戸田有里子
主題歌:FAKY「99」
挿入歌:Lil’ Fang(from FAKY)「人形の家」
出演:高岡早紀 市原隼人 内田理央 尾美としのり マギー 佐々木希
配給:ハピネットファントム・スタジオ

【ストーリー】 山中でスーツケースに入った死体が発見された。被害者の身元は、3年前、逃走犯の雨宮リカ(高岡早紀)に拉致され行方不明になっていた本間隆雄(大谷亮平)。警視庁捜査一課の奥山次郎(市原隼人)は、潜伏中のリカをおびき寄せるため、偽名を使いマッチングアプリでリカを探し出すことに成功。次第に“純愛モンスター”リカにのめり込んでいく。「やっと会える、雨宮リカ」…捜査と共にリカにのめり込んでいく奥山を心配する婚約者の青木孝子(内田理央)は、同僚の梅本尚美(佐々木希)と共に彼の部屋へと向かうのだが…。

©2021 映画『リカ ~自称 28 歳の純愛モンスター~』製作委員会