窪田正孝主演、宮沢りえ共演で、選挙活動をコミカル&シニカルに描いた社会派コメディ『決戦は日曜日』が、2022年に公開される。このほど、秘書役の追加キャストとして、赤楚衛二、内田慈、小市慢太郎、音尾琢真が出演することが発表され、併せて、彼らが写る場面写真がお披露目となった。
本作は、事なかれ主義の議員秘書と、政界に無知な熱意空回り候補者の選挙活動を描き出す、笑いとアイロニーに満ちた社会派コメディ。
新たなキャストとして、川島有美(宮沢りえ)の所属する民自党川島事務所にて谷村(窪田正孝)と同じく私設秘書の岩渕勇気役で、元仮面ライダー(「仮面ライダービルド」出演)にして昨年放送のドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」で人気急上昇中の赤楚衛二と、田中菜々役で、坂下監督の前作『ピンカートンに会いにいく』で主演を演じ、大塚千弘とのダブル主演作『レディ・トゥ・レディ』が話題となった内田慈。そして、同事務所政策秘書・濱口祐介役で、数多の作品で名バイプレーヤーとして活躍する小市慢太郎、公設第1秘書・向井大地役で、演劇ユニットTEAM NACSでのコミカルな役どころから『孤狼の血 LEVEL2』、『日本で一番悪い奴ら』などのハードな作品まで幅広いキャラクターを演じる音尾琢真が出演する。
場面写真には、揃いの赤ジャンパーで選挙戦に挑む、谷村と4名の秘書の姿が収められる。力を合わせ、わがまま初候補・有美の当確を勝ち取ることはできるのか…!?
▼キャスト コメント
■赤楚衛二(岩渕勇気役)
岩渕は将来の夢も希望もなく、モノゴトを深く考えないで生きているのですが、要領がいいので何事も上手くいくタイプ。常に楽観視を意識しながら演じました。今回、川島さん、谷村さんをはじめとした事務所グループは独特の緩やかさや毒っ気を纏った空気感があり、監督の世界観も溢れていたので、凄く面白く、てんやわんやな選挙活動だったなと思います。是非お楽しみくださいませ。
■内田慈(田中菜々役)
『ピンカートンに会いにいく』では、口から生まれたみたいに捲し立てる逆ギレモンスターのような役でしたが、衣小合わせでまず監督に言われたのは「今回は、“普通”の人の役です」と。出る杭にならぬよう、秘書の皆さんと力を合わせ忖度し合いながら調和を保とうとする田中菜々役。今作はそういったアンサンブルも大きな見どころ。笑えます。演じながら「普通って、何だろう?」と逆説的に問われているようで、坂下監督のシニカルな視線に終始晒させているようでした(笑)。坂下節全開!
■小市慢太郎(濱口祐介役)
撮影は厳しかったですねー。久しぶりに過酷な現場でした。毎日、緊張感が半端なかったですよね。笑っちゃったらどうしようって。もう、クタクタですよね、撮影終わると。食い縛る訳にもいかないんですよ、脱力系なんで。いやー、嫌な汗一杯かきましたよ。無事終わってホントよかったです。
■音尾琢真(向井大地役)
撮影中は、坂下監督のなんともいえないふんわりとした佇まいが心地よく、シーンごとに「はたして今のは本当に映画を撮っていたんだろうか…?」と、不思議な感覚の中で日々を過ごしていたことを思い出します。それを思い出し、坂下組でしか撮れない映画が生まれている悦びを噛み締めています。是非、映画館のスクリーンで楽しんで下さい。
『決戦は日曜日』
2022年全国公開
監督・脚本:坂下雄一郎
出演:窪田正孝 宮沢りえ 赤楚衛二 内田慈 小市慢太郎 音尾琢真
配給:クロックワークス
【ストーリー】 とある地方都市。谷村勉(30)(窪田正孝)は、この地に強い地盤を持ち当選を続ける衆議院議員・川島昌平(75)の事務所で私設秘書として働いている。秘書として中堅になり、川島の完璧な“サポートをするだけ”のこの仕事に満足していた。ところがある日、川島が病に倒れてしまう。そんなタイミングで衆議院が解散。次の選挙に川島の地盤を引き継ぎ、選挙に出る人間として白羽の矢が立ったのは、川島の娘・有美(45)(宮沢りえ)。自由奔放、世間知らず。だけど謎の熱意だけはある有美に振り回される秘書たち。でもまあ、父・川島の地盤は盤石。よほどのことがない限り当選は確実…だったのだが…。
Ⓒ2021「決戦は日曜日」製作委員会