2018年3月に公開された井浦新、成田凌出演の⻑編映画『ニワトリ★スター』の新たなる作品『ニワトリ☆フェニックス』が、2022年に公開されることが決定した。
『ニワトリ★スター』は、井浦新と成田凌が出演し、当時、渋谷のTSUTAYA年間レンタルランキング2位を獲得。3年経った今もなお、井浦と成田の人気と相まって、NetflixやAmazon Prime Videoで作品を観た人がSNSでコメントを上げるなど、根強い人気を生んでいる作品だ。
『ニワトリ★スター』公開から2年後の2020年5月、かなた監督、井浦、成⽥の発案で、リモート作品『ありがとう』が発表された。初めての緊急事態宣言下、閉塞感や不安感に包まれた自粛生活の中、エンターテインメントを好きでいてくれる人々に向けて、井浦、成田、かなた狼監督らが“感謝”の気持ちを形にした同作はファンからの大きな反響を呼んだ。そして、作品を作るという行為は「終わらない」旅のように、楽しみ続けることができるものと言っていたかなた狼監督が、『ニワトリ★スター』のパラレルワールドとして『ニワトリ☆フェニックス』の構想を開始。この度、観客にもこの「終わらない」旅を一緒に楽しんでもらえるように、映画制作に参加できるクラウドファンディングが考案され、映画『ニワトリ★スター』の続編ではない、新たな作品として、映画『ニワトリ☆フェニックス』の製作が決定された。
『ニワトリ☆フェニックス』は、『ニワトリ★スター』ファンにもお馴染みである雨屋草太と星野楽人が、都市伝説の“火の鳥”を探す旅に出るという物語のもと、二人の旅を追体験するような新感覚のロードムービー。雨屋草太役には、1998年、是枝裕和監督作『ワンダフルライフ』の主演で俳優デビューし、その後『ピンポン』、『蛇にピアス』、『空気。人形』、『かぞくのくに』、『ジ、エクストリーム、スキヤキ』、『ニワトリ★スター』、『嵐電』など数多くの映画作品に出演する井浦新。そして、星野楽人役には、2013年、「MEN’S NON-NO」の専属モデルとしてキャリアをスタートし、数々のTVや映画で活躍、『ビブリア古書堂の事件手帖』、『スマホを落としただけなのに』の演技で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した成田凌が扮する。
『ニワトリ★スター』の二人が、同じ役柄で挑み、新たな作品として生まれ変わる本作。公式発表以前よりSNSではアカウント(インスタ:@hinotorinotamago、Twitter:@hinotoritamago)が作成されており、多くのファンから待望する声が上がっていた。そして今回、製作するにあたりクラウドファンディングにて製作費の一部を募ることとなった。クラウドファンディング参加者は、かなた狼監督のもとに集うスタッフチームの通称「狼組」の制作者、出演者とともに映画の完成を迎える「仲間」になり、ストーリーの大半を共有した上で制作を進めていく。さらにロケハンから撮影、編集、宣伝していく過程をリアルタイムで体験できる「追体験型映画制作」となっており、参加者には限定グッズや完成披露試写会への招待など、特別なプランが用意されている。募集期間は6月11日20時00分~8月29日23時59分。
クラウドファンディング詳細:https://bit.ly/3fuYnXP
▼スタッフ&キャスト コメント
■井浦新(雨屋草太役)
先に逝った仲間へ「ありがとう」のケジメをつけるために、そして、かなた狼監督との約束を果たし、お互いに決着をつけるために挑んだ『ニワトリ★スター』は、大切で特別な作品となって飛んでったけど、やっぱりそれで終わりじゃありませんでした。まぁどこかで終わらせたくなかったし、結局は始まりでしかなかったんですよねぇ。また草太として楽人と生きるのかぁ、あのむちゃくちゃなみんなと烈しく過ごすのかぁ、かなた狼監督と映画の旅の続きをするのかぁ、あぁ大変だ。想像するだけで武者震いがする。簡単に嬉しいですなんて言えないけれど、狼組でギザギザな日々をまた過ごせることに、歓喜しています。楽しみです。再びニワトリで、今のこの困難な状況に、この一変してしまった時代に、狼組らしく落書きするならば、今度はあなたへ、あなたへ、あなたへの「ありがとう」を絵描きたい。そして、この作品と共に全国のミニシアターを巡って映画の旅をしながら、あなたに直接「ありがとう」を伝えたいです。
■成田凌(星野楽人役)
昨年、ぴったりと世界が立ち止まって、改めて気付かされることがありました。自分は日々輝かせてもらっていたという事、役がないと、何者でもないという事、映画が好きだという事。芝居が好きだということ。そんな私の役者人生の始まりとも言える作品が、『ニワトリ★スター』です。役者デビューして間もない頃、ただ必死にお芝居をやっていた自分に、芝居の楽しさや苦しみ、恥。そして映画が出来るまでにどれだけの苦悩があるのかという事を体で、心で感じさせてくれました。全力で出し切り、自分の中の大切な部分にしまっておきました。しかしまだ旅の道中だったとは。なんだか終わっていない気はしていましたが、こういうカタチで帰って来るのかと、驚きと喜びと不安が入り混じっています。同じ役、違う物語。少々無駄に大人になってしまった部分もありますが、自分の中の楽人を引っ張り出して、存分に楽しみたいと思っております。こんな時代ですが、どんな人でも前向きになれる作品になります。草太に。楽人に。久々に会えます。楽しみです。(ファッキンロックンロール)
■かなた狼(監督)
コロナウイルスによる困難が社会を包むこの時代で、映画作品を生み出そうとする矛盾を私達も当然として感じております。ですが、こういう世界の中でも、私達にしか出来ない事があるとの想いもあります。人間の心に潤いをもたらせる表現であり、娯楽でもあり、映画という一つの文化のあり方や存在意義。そういった事を苦悩しながらも、模索し本作の製作に向かう決断を致しました。私たちで生み出した前作を超え再構築し、終わりから始まり。不死鳥フェニックスという感覚に願いを込め、それを映画作品として一丸となり形にしたいと思っています。皆様のご理解とご賛同を心から願っております。
『ニワトリ☆フェニックス』
2022年 全国公開
監督・脚本:かなた狼
出演:井浦新 成田凌
【ストーリー】 馴染みである雨屋草太(井浦新)と、星野楽人(成田凌)が、都市伝説の“火の鳥”を探す旅に出る。旅の最中で出会うさまざまな人間たちを通し、次第に、草太と楽人の隠しごとが明らかになっていく。二人の旅の理由は一体なんなのか?なぜ、“火の鳥”なのか?サプライズなラストが、壮大な旅を物語る。
©ニワトリ☆フェニックス製作委員会 ©映画「ニワトリ★スター」製作委員会