日本の農業に危機が!?メディアが伝えない食の裏側に迫るドキュメンタリー『食の安全を守る人々』7月公開!

弁護士で元農林水産大臣の山田正彦プロデューサーが原村政樹監督とタッグを組み、女優・作家・ダンサーの杉本彩がナレーションを担当、2年の歳月をかけて完成させた、メディアが伝えない食の裏側に迫るドキュメンタリー『食の安全を守る人々』が、7月2日より公開されることが決定した。併せて、本作の予告編、ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となった。

2020年第94回キネマ旬報文化映画ベスト・テン第7位に選出され、同年の第38回日本映画復興奨励賞を受賞した『タネは誰のもの』のベースとなり、クラウドファンディングでも1600人以上から支援が集まり話題を呼んだ本作。

種子法廃止、種苗法の改定、ラウンドアップ規制緩和、そして表記無しのゲノム編集食品流通への動きと、TPPに端を発する急速なグローバル化により日本の農と食にこれまで以上の危機が押し寄せている。しかし、マスコミはこの現状を正面から報道することはほとんどなく、日本に暮らすわたしたちの危機感は低い。この趨勢が続けば多国籍アグリビジネスによる支配の強まり、食料自給率の低下や命・健康に影響を与えることが懸念される中、弁護士で元農林水産大臣の山田正彦が、長年、農業をテーマに制作を続ける原村政樹監督との二人三脚で撮影を進め、日本国内だけでなく、アメリカでのモンサント裁判の原告や、子どものために国や企業と闘う女性、韓国の小学校で普及するオーガニック給食の現状など幅広く取材。果たして日本の食の幸せな未来図はどこに…?

■原村政樹(監督) コメント
山田正彦プロデューサーやこの映画に登場する人たちは、巨大な力と闘っている方々です。私のような人間にはとても真似できないことです。ですから「自分には出来ない」と諦めてしまいそうです。ですが、この映画を観た人たちが後ろ向きにならないで、希望を持てるような映画、できれば、小さな一歩でもいいから子どもたちのために何かしようという気持ちになってもらえるような映画に仕上げたい、と、編集には長期間かけ、何度も何度もやり直し、最後の最後まで足りない部分はないかと模索しました。その意味で、今回の映画は、撮影でも編集でも私自身の闘いでもありました。映画をご覧になった方々が、「映画の題名のように、食の安全を守る人々を応援しよう」、それだけでなく、「自分も食の安全を守る人々のひとりになろう」、なんて思って上映会場を後にしていただければ、この映画を制作した者にとってこの上ない喜びです。

『食の安全を守る人々』
7月2日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺にて公開、以後全国順次公開
監督・撮影・編集:原村政樹
プロデューサー:山田正彦
音楽:鈴木光男
語り:杉本彩
配給:きろくびと

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