「あの世界が音としてもこの世にずっと残っていってほしい」RADWIMPS feat.菅田将暉による主題歌入り予告編『キネマの神様』

松竹映画100周年のメモリアルイヤーを記念して、山田洋次監督が沢田研二、菅田将暉のダブル主演、永野芽郁、宮本信子共演で贈る『キネマの神様』が、8月6日より公開される。このほど、RADWIMPS feat.菅田将暉による主題歌「うたかた歌」入り予告編がお披露目となった。

本作は、無類のギャンブル好きで家族にも見放された主人公・ゴウに“映画の神様”が奇跡をもたらす愛と友情の物語。

主題歌「うたかた歌」は、野田洋次郎が作詞作曲、菅田がゲストボーカルを務め、劇中のゴウとテラシンの役柄と重なり合うように歌詞に合わせて歌い分けされている。元々は主題歌と意識して制作した楽曲ではなく、野田が作品への愛情とリスペクトを込めて「監督にこのデモをお渡しください」と贈ったものだったという。野田からデモを受け取った映画のプロデューサーが曲に感銘を受け、「過去と現代、現実と虚構、そして天国を繋ぐこの特別な曲を、ゴウとテラシンを演じた菅田さんと野田さんに歌ってもらい、主題歌とすることで映画が完成すると確信した」と、主題歌に決定。彼らの強い想いが詰まった「うたかた歌」の音源入りの予告編では、野田と菅田が切なくも力強く歌い上げるノスタルジックなメロディーにのせられて、かつて恋に胸焦がれたゴウと淑子の過去から夫婦となった現在にかけて築かれていくゴウと淑子の深い愛が映し出されている。映画への夢を諦め、迷惑ばかりかけて後悔しているゴウと、いつもそばで支え、真摯にゴウを愛し続ける淑子。壊れかけた家族の関係も、諦めてしまった夢も、何度だってやり直せる。様々な困難が降りかかっても決して諦めず、多くの人の想いが繋がり完成した本作とも重なるように、“映画の神様”を信じ続けたゴウや淑子、その家族や友人たちに一体どんな奇跡が待ち受けているのか。本作に対して「あの世界が音としてもこの世にずっと残っていってほしい」という野田の願いが込められた主題歌は、予告編のほか映画のエンドロールでも流れる。撮影の中で生まれた言葉の断片が散りばめられ、映画の登場人物たち、そして志村けんさんの顔が自然と浮かび、彼らへの想いを馳せながら温かく包まれるような、哀愁と希望に満ち溢れたこの曲を聴きながらのエンドロールは、しみじみと心打たれるに違いない。

『キネマの神様』
8月6日(金) 全国公開
監督・脚本:山田洋次
原作:原田マハ「キネマの神様」
脚本:朝原雄三
VFX監修:山崎貴
主題歌:RADWIMPS feat.菅田将暉(Muzinto Records/EMI)「うたかた歌」
出演::沢田研二 菅田将暉 永野芽郁 野田洋次郎 北川景子 寺島しのぶ 小林稔侍 リリー・フランキー 志尊淳 前田旺志郎 片桐はいり 原田泰造 宮本信子
配給:松竹

【ストーリー】 ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩(寺島しのぶ)にも見放されたダメ親父。そんな彼にも、たった一つだけ愛してやまないものがあった。それは「映画」。行きつけの名画座の館主・テラシン(小林稔侍)とゴウは、かつて撮影所で働く仲間だった。若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として、映写技師のテラシン(野田洋次郎)をはじめ、時代を代表する名監督やスター女優の園子(北川景子)、また撮影所近くの食堂の娘・淑子(永野芽郁)に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品「キネマの神様」の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。あれから約50年。あの日の「キネマの神様」の脚本が出てきたことで、ゴウの中で止まっていた夢が再び動き始める。

©︎2021「キネマの神様」製作委員会