累計発行部数50万部突破を誇り映画化されたミステリー小説「罪の声」の著者である塩田武士が、大泉洋を主人公として当て書きし、表紙モデルにも起用したベストセラー小説を、主演に大泉洋、共演に松岡茉優、佐藤浩市を迎え、吉田大八監督が映画化した『騙し絵の牙』が、3月26日より公開中。このほど本作の大ヒットを記念して、4月9日に大阪ステーションシティシネマにて「ダマキバ感謝祭」が行われ、大泉洋と吉田大八監督が登壇した。
上映終了直後の熱気が冷めやらぬ雰囲気の中、主演の大泉と吉田監督が登壇すると、客席から温かい拍手で迎えられた。本作としては初めての東京以外の場所でのイベントという事もあり、大泉は「舞台挨拶といえば東京でやりがちだが私はどうしても大阪でしたい!という事で大阪に来ました(本当は出演舞台が大阪公演中という事もあって)。お越しいただきありがとうございます」と各地の観客に感謝を伝えたい想いを語った。監督は「いろいろな心配がある中、劇場に足を運んでいただくお客様がいて、改めてこうしてみなさまの目の前に立つとありがたい気持ちでいっぱいになる」と観客への感謝を伝えた。
公開後に行われる初めてのイベントという事で、周囲からの反響について大泉は「普段の作品以上に、良い感想をいただくことが多い。いつもは全く仕事の感想を送ってこない父からも『大変、面白く拝見しました』とメールが届いた」と珍しい出来事が起きたことも告白。母からは「こういう映画に出なさい」とアドバイスを受けたとも語った。監督も「今までのどの作品よりも、ストレートに面白かったと熱い感想をいただくことが多い」と本作の反響の大きさについて明かした。
SNSでの作品評価が目立つ本作。MCが「洋ちゃんかっこいい。氷魚君と並んでても負けてなかった」という感想を紹介すると「洋ちゃんかっこよかったと書くと、それだとファンが書いたものだとばれちゃうからもっとうまく書きなさい!」とボヤきつつ今後の感想コメントの出し方について指南した。
また、この場に駆け付けられなかった新人編集者・高野恵役の松岡茉優からメッセージが到着。大泉は「きっと宣伝部に頼まれたんでしょうねえ~」と不満げな発言をしつつ、「一緒に北海道に行きたい!北海道の大地が大泉さんをどう歓迎するのか目の当たりにしたい!」という松岡のコメントに対して「皆さんが思うほど案外北海道は歓迎してくれない。いつも見てる親戚のおじさんが来た。みたいに落ち着いた雰囲気で迎えられる」とふるさと北海道の受け入れ方について打ち明け、それを聞いた監督は「それでも行ってみたい。北海道に限らず、観ていただける方がいるならどこでも行きたい」とダマキバ感謝祭行脚への意欲を見せた。
更に、先週の4月3日に48歳の誕生日を迎えた大泉に、監督から花束贈呈のサプライズが。監督から「おめでとうございます。47歳と48歳は全然違いますから」と祝福の言葉を受けた大泉。今年で年男となる大泉だが、誕生日を迎えた当日はTEAM NACSの稽古のためメンバーらと迎えたという事。(メンバーから)お祝いはされたか?の質問に対して「スタッフが誕生日サプライズを準備してくれたが、4人は覚えてもいなかった」と長年の仲間らしい関係を話した。今後の抱負を尋ねられ「48歳こそは立派な大人になって、かっこいい映画に沢山出たい!かっこいい大人になりたい」と締めたかと思えば、「かっこいい大人になるべく『水曜どうでしょう』を辞めます!」と衝撃の発言(?)をした。
フォトセッションを目前に、マイクを回収するスタッフが姿を見せると「写真を撮るときもマイクを持っていたい」「喋っていたい」と話す大泉。普段はマイクを置いて写真撮影をするのだが誕生日という事もあり今回は特別にマイクを持ちながらフォトセッションをすることに…。写真撮影中にはマスコミに向けて「ちゃんと記事にしてくださいね~。帰って家族に写真見せるだけじゃだめですよ」としっかりと今日のイベントが取り上げられるよう声がけを行っていた。
最後に大泉は「やりたいこと、好きなことを探して必死になって懸命に生きる大人の物語。観終わった後にすがすがしい気持ちで頑張る気持ちの湧く作品だと思う。春ということで新しいことを始める方や、学生の皆さんにも刺激になると思うので沢山観ていただきたい」と力を込め、更なるヒットに期待を込めて、舞台挨拶は幕を閉じた。
『騙し絵の牙』
3月26日(金)より全国ロードショー中
監督・脚本:吉田大八
原作:塩田武士「騙し絵の牙」
脚本:楠野一郎
出演:大泉洋 松岡茉優 宮沢氷魚 池田エライザ 斎藤工 中村倫也 坪倉由幸 和田聰宏 石橋けい 森優作 後藤剛範 中野英樹 赤間麻里子 山本學 佐野史郎 リリー・フランキー 塚本晋也 國村隼 木村佳乃 小林聡美 佐藤浩市
配給:松竹
【ストーリー】 大手出版社「薫風社」に激震が走る。かねてからの出版不況に加えて創業一族の社長が急逝、次期社長を巡って権力争いが勃発。専務・東松(佐藤浩市)が進める大改革で、雑誌は次々と廃刊のピンチに。会社のお荷物雑誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水(大泉洋)も、無理難題を押し付けられて窮地に立たされる…。が、この一見頼りない男、実は笑顔の裏にとんでもない“牙”を秘めていた。嘘、裏切り、リーク、告発。クセモノ揃いの上層部・作家・同僚たちの陰謀が渦巻く中、新人編集者・高野(松岡茉優)を巻き込んだ速水の生き残りを懸けた“大逆転”の奇策とは!?
©2021「騙し絵の牙」製作委員会