デヴィッド・バーン × スパイク・リー監督タッグ作!同名アルバムを原案としたライブ映画『アメリカン・ユートピア』5月公開!

元トーキング・ヘッズのフロントマンで、グラミー賞受賞アーティストのデヴィッド・バーンと、『ブラック・クランズマン』でオスカーを受賞した鬼才・スパイク・リー監督とのタッグ作『DAVID BYRNE’S AMERICAN UTOPIA(原題)』が、邦題『アメリカン・ユートピア』として5月7日より公開されることが決定した。併せて、予告編、ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となった。

本作は、2018年にデヴィッド・バーンが発表したアルバム「アメリカン・ユートピア」を原案としたライブ映画。「アメリカン・ユートピア」のワールドツアー後、2019年の秋からブロードウェイのショーとして再構成された舞台が始まり、その斬新な内容は大評判となった。そして映像化の可能性を考えたデヴィッド・バーンはスパイク・リーに声をかけ、映画化がスタート。バーンのライブ映画としては、トーキング・ヘッズ時代に傑作『ストップ・メイキング・センス』が作られたが、バーンとスパイク・リーの幸福なコラボレーションにより、ドキュメンタリーでもなく記録映画でもない、新たなスタイルのライブ映画が完成した。海外では早くも絶賛の声が寄せられ、ローリング・ストーン誌は2020年度ベスト映画の第3位に選出した。

映画冒頭、プラスティックの脳を持ったデイヴィッド・バーンが登場し、人間の脳の進化について語り始める。そして「人間の脳は成長と共に衰えていく」と衝撃な研究結果を口にする。今回のショーを通じて、彼は現代のさまざまな問題について問いかける。コミュニケーションの大切さ、選挙の重要性、人種問題…。混迷の時代を生きる現代人の意識をゆさぶる物語が語られていく。

今回の舞台でバーンは意識的に何もない空間を選び、マイクやドラムセットもなくし、新たな仲間である11人のミュージシャンやダンサーと舞台の上を縦横無尽に動きまわる。彼らはさまざまな国籍を持っており、クライマックスではブラック・ライブヴズ・マターを訴えるプロテスト・ソング、ジャネール・モネイの「Hell You Talmbout」を熱唱する。アルバム「アメリカン・ユートピア」からは5曲、トーキング・ヘッズ時代の代表曲から9曲が選ばれ、計21曲が演奏される。大ベテランのバーンがパワフルに歌いながら踊る。そんな彼と11人の新たな仲間が組むことで、まさにミュージシャンとしても更なる進化を遂げる最高のショーとなっている。

監督のスパイク・リーはもともと最高の音楽センスを持つ監督として知られ、『ブラック・クランズマン』では盟友プリンスの曲を効果的に使っていたが、今回は舞台の頭上からのショットや斜めからのアングルなども効果的に使い、視覚的な刺激にあふれた映像を作り上げた。パントマイムや前衛パフォーマンスの要素も取り入れた斬新な振り付けを担当したのは、過去にもバーンの舞台も手掛けたアニー・B・パーソン。プロダクション・コンサルタントもバーン一家のアレックス・ティムバースが務めた。また、撮影監督は『サマー・オブ・サム』でもリーと組んでいたエレン・クラスが担当した。

予告編では、その至福のステージングの一部が映し出される。ステージからは一切の配線をなくし、自由自在な構成に。ミュージシャンたちは揃いのグレーのスーツと裸足というスタイルでショーを展開する。コンテンポラリーダンスやヨガのような動きも取り入れ、縦横無尽に動き回るバーンは当時67歳という年齢も感じさせないほどにパワフルで、時に可愛らしく、時に崇高にも見える。テンションが上がっていくドラム隊の音。伸びやかな歌声。熱狂が観客にも伝播し増幅していく幸福と感動のステージが70秒の中に詰め込まれる。トーキング・ヘッズの名曲「Burning Down the House」や「Everybody’s Coming To My House」が映像では取り入れられている。

ポスタービジュアルには、デヴィッド・バーンを筆頭に11人のミュージシャンたちが収められる。彼らはジェンダー、国籍あらゆる境界線を飛び越え、さながら理想郷“ユートピア”へと見るものを誘う使者のようだ。

『アメリカン・ユートピア』
5月7日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国公開
監督・製作:スパイク・リー
製作・出演:デヴィッド・バーン
出演:ジャクリーン・アセヴェド グスタヴォ・ディ・ダルヴァ ダニエル・フリードマン クリス・ジャルモ ティム・ケイパー テンダイ・クンバ カール・マンスフィールド マウロ・レフォスコ ステファン・サンフアン アンジー・スワン ボビー・ウーテン・3世
配給:パルコ

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