中村珍の漫画「羣青」を、廣木隆一監督が水原希子とさとうほなみ共演で映画化するロードムービー『彼女』が、4月15日よりNetflixにて配信される。このほど、本作のティザー予告編、ティザーアート、場面写真がお披露目となった。
同性愛者の永澤レイ(水原希子)と、夫から壮絶なDVを受ける篠田七恵(さとうほなみ)。高校時代から七恵に恋をしていたレイは、彼女のために夫を殺害する。自分のために殺人まで犯したレイに疎ましさと恐ろしさを抱く七恵と、そんな彼女を生かすため、すべてを受け入れるレイ。二人は互いに愛を欲しながら、絡み合わない想いをぶつけあう。本作では、正しいことも悪いことも、愛も憎しみも限界を超えた彼女たちの逃避行が描かれる。
ティザー予告編では、「もう帰るところないから」「あんたしかいないから」というレイ(水原希子)のセリフと共に、レイと七恵(さとうほなみ)、二人だけの逃避行が始まる。風を切るバイク、夏の緑が眩しい水辺で寝転ぶ二人などロードムービーならではのシーンがある一方、血しぶきが飛んだ七恵の結婚式の写真やレイが返り血を洗い流す姿も映し出される。心の底から振り絞るような「あたしの人生なんか、あんたがニコッとしただけでボロボロになるんだよ」というレイの言葉、そして最後に彼女が見せる表情…。誰かを心から好きになることの喜びと切なさを凝縮した映像になっている。
ティザーアートには、目を閉じて顔を寄せあうレイと七恵の姿が収められる。二人が欲した愛も、抱えていた憎しみも全てを受け入れようとする穏やかな表情に目を奪われる。
『彼女』
4月15日(木)より、Netflixにて全世界同時配信
監督:廣木隆一
原作:中村珍「羣青」
脚本:吉川菜美
音楽:森山公稀(odol)
テーマ曲:細野晴臣
出演:水原希子 さとうほなみ 新納慎也 田中俊介 鳥丸せつこ 南沙良 鈴木杏 田中哲司 真木よう子
【ストーリー】 裕福な家庭に生まれ育ち、何不自由ない生活を送ってきたレイ(水原希子)はある日、高校時代に思いを寄せていた七恵(さとうほなみ)から連絡を受け、10年ぶりの再会を果たす。しかし喜びも束の間、夫からのDVで全身あざだらけな七恵の姿を目の当たりにし愕然とするレイ。追い詰められ死を口にする七恵に「それならば夫が消えるべきだ」とレイは諭す。そして「だったら殺してくれる?」と呟く七恵。彼女が生きるためにレイは、七恵の夫を殺す。そして行くあても、戻る場所もない二人は共に逃避行に出る…。