今まで理解されにくかった自閉症者の内面の感情や思考、記憶を分かりやすい言葉で伝えた内容が大きな注目と感動を呼び、30ヶ国以上で出版、発行部数117万部を超える東田直樹によるベストセラーをドキュメンタリー映画化する『僕が跳びはねる理由』が、4月2日より公開される。このほど、「鬼滅の刃」時透無一郎役などで知られる声優・河西健吾がナレーションを務める予告編と場面写真がお披露目となった。
会話のできない自閉症という障害を抱える作家・東田直樹がわずか13歳の時に執筆した作品「自閉症の僕が跳びはねる理由」を映画化する本作は、「自閉症と呼ばれる彼らの世界が“普通”と言われる人たちと、どのように異なって映っているのか?」を世界各地の5人の自閉症の少年少女たちの姿やその家族たちの証言を通して追い、明らかにしていく。そして「自閉症者の内面がその行動にどのような影響を与えるか」を斬新な映像表現や音響効果を駆使し、彼らが見て、感じる世界をあたかも疑似体験するかのように体感できる、これまで誰も観たことのなかった驚きと発見に満ち溢れている。2005年当時わずか13歳だった少年が紡いだ言葉が海を越え、今もなお世界中の自閉症者やその親たちに希望を与え続け、また“普通”と言われる人たちにも新しい気付きを与えてくれる。
予告編は、「言いたいことが言えない生活を想像出来ますか?」という原作者・東田直樹の問いかけの言葉から始まる。そして「僕は世界をどう見ているのか。僕の場合は、まず、部分が飛び込んでくる」「今言われたことも、ずっと前に聞いた事も、僕の頭の中ではあまり変わらない」と東田が語るように、“たくさんの人たちが見ている風景とはちょっと違って見える自閉症者の世界や時間軸”をそのまま表現する“逆さまに見える廃墟”“先端だけ見える鉛筆”“ガラスが細かく割れるように聞こえる雨の音”“ランダムに現れる子供時代と大人時代の記憶”などの映像が斬新なカメラワークと感情に突き刺さるような美しさとともに映し出される。その後、絵画に特別な才能を持っていたり、会話ではなく文字盤を使えば意思疎通ができたりするなど、様々な個性を持つ人たちが登場。周囲の人たちが自分たちの少し視点を変えることで、彼らが“普通”と言われる人では感じることのできない喜びを感じることを知ることができる。「少しだけ僕の言葉に耳を傾けて、僕らの世界を旅して欲しい」という東田の想いを表す映像になっている。
場面写真には、“普通”とは何かを問いかけるように、様々な人種、性別、年齢の世界の自閉症の子供達の姿が収められる。
■河西健吾(予告編ナレーション) コメント
とても素敵な予告編です。ぜひ皆さんにご覧頂けたらと思います!
『僕が跳びはねる理由』
4月2日(金)より、角川シネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国順次公開
監督:ジェリー・ロスウェル
プロデューサー:ジェレミー・ディア スティーヴィー・リー アル・モロー
原作:東田直樹「自閉症の僕が跳びはねる理由」
配給:KADOKAWA
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