のん&林遣都「なんの疑いもなく」「ハッとしました」、中村倫也も舞台挨拶に“声”で参加!

高校在学中の2001年に「インストール」で第38回文藝賞を受賞しデビュー後、芥川賞、大江健三郎賞など数々の賞を受賞してきた綿矢りさの同名小説を、大九明子監督がのんと林遣都共演で映画化する『私をくいとめて』が、12月18日より公開中。このほど、12月19日にテアトル新宿にて、公開記念舞台挨拶が行われ、のん、林遣都、臼田あさ美、若林拓也、片桐はいり、橋本愛、大九明子監督が登壇した。

脳内相談役「A」の声とともに演技をしたのんは、「A」との撮影について「事前に『A』の声を収録していただいて、それを流していただきながら掛け合いの演技でした。『A』の声の方と、音声さんと3人がかりの演技(笑)」だったと回顧。待ち時間には「みんなが悩んだりとか、会話の最中に『A』の声を出して答えてくれたりして(笑)」と和気あいあいとした撮影を振り返った。

大九組に初参加した林は、想像していない演出が飛び交う現場だったそうで「アフレコ時には『歌を覚えて来てほしい』と言われたり、現場でも急に『遣都くん、“ザッパーン”って言って』と言われたり(笑)」したそうだが、「なんの疑いもなくやらせていただいた」ことを告白した。

大九監督の演出について、のんは「(自身が演じた)みつ子は非リア充だと思ってたんですけど、監督が『おひとりさまリア充』だと教えてくれて、ハッとしました」と、監督から思わぬ気づきを与えてもらったことを明かしていた。

「脳内に相談役の『A』がいたら、どんな質問がしたいか?」という質問に、「初めて会った方でも、一瞬で仲良くなれるにはどうしたら良いか」を相談したいと話すのん。すると会場から「あなたの悩みに私がスッキリ回答いたします」とAの声が響き渡り、「もうすでに答えは出ているんじゃないですか? ご来場の皆様、いきなりびっくりさせてすいません。相談役『A』の中村倫也でございます」と自ら正体を明かし、会場が大きな拍手に包まれていた。

『私をくいとめて』
12月18日(金) 全国ロードショー
監督・脚本:大九明子
原作:綿矢りさ「私をくいとめて」
音楽:髙野正樹
劇中歌:大滝詠一「君は天然色」
出演:のん 林遣都 臼田あさ美 若林拓也 前野朋哉 山田真歩 片桐はいり 橋本愛
配給:日活

【ストーリー】 30歳を越え、おひとりさまもすっかり板についてきた黒田みつ子(のん)。みつ子がひとりきりでも楽しく生活できているのには訳がある。脳内に相談役「A」がいるのだ。人間関係や身の振り方に迷ったときはもう一人の自分「A」がいつも正しいアンサーをくれる。「A」と一緒に平和なおひとりさまライフがずっと続くと思っていたそんなある日、みつ子は年下の営業マン多田くん(林遣都)に恋をしてしまう。きっと多田くんと自分は両思いだと信じて、ひとりの生活に慣れきってしまったみつ子は20代の頃のように勇敢になれない自分に戸惑いながらも、一歩前へふみだすことにする。

©2020「私をくいとめて」製作委員会